無職中年、冒険の書 2nd

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DAY119 世界最速聖地巡礼④ ハバナ③ リスペクト・フォー・カバーニャ要塞の野良犬

この旅ではまだカミーノの習慣などが残っており早朝には一度必ず目が覚めてしまうのだが、昨夜20時に寝たきり8時まで全く目が覚めず、12時間爆睡。
こんなことはこの4ヶ月だ初めてだけれど、この家の居心地がいいからなのかと思います。
起きてキッチンに行ったら「死んでるかと思った」って言われちゃったけど。

 

ところで僕はオードリーの若林が好きです。


例えば旅の間に苛立つ瞬間、それは、ヒャッハーしてるアメリカ人&周りを無視してお互いにだけ向き合っている日本人カップルを見つけた時、という、拗れて治らないリア充死ねマインドを持つ僕にとって、あの若林さんのリア充に憧れつつ憎しみを持つ斜めの目線たるや尊敬の対象です。
まあ彼ももう彼女もできてリア充になっちゃったけど。
なお南キャンの山ちゃんとの深夜番組「たりないふたり」は、今でも神番組だと思います。

 

なぜこんなことを書いたかというと、若林さんの著作「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」が賞を取ったと聞いたから。

 

そのカバーニャ要塞にいます。

 

若林さんがこれを見て何をどう書いたのか、まだ本を読んでないので、日本にいる間に読んでくればよかった、と思いつつも読んできていたら思考がそっち寄りに流されていただろうからこれでいいのか、と複雑な気持ちです。

 

そんなカバーニャ要塞ですが、誰もいません。野良犬すらいません。

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ただただ、強い日差しが照りつけています。

 

そう、昨日の博物館でもそうですが、観光資源に対して躍起にならず「来るなら来れば」という姿勢こそがキューバです。


ちょっとした展示のところにいる係員のお姉さん方は、メールしたりネット見たりしており、入っていくと一瞬にっこりとしてまた画面に戻ります。


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観光地だけでなくお店に行っても思うのですが、一般経済活動が全般的に学園祭クオリティです。

じゃあこれが悪いことなのか?
と考えると、一概に悪いとは言いたくありません。

 

僕はこれまで3つの仕事をしてきました。
小売、小売、営業(半分小売寄り)です。
提供する側から見て、日本人は享受する側に立ったとき非常に「求めすぎる」と思います。
日本人のもともとの気質もあると思いますが、このところ加速度的に、多くのものを求めすぎていないでしょうか。

 

そんな求めすぎる人は、ここカバーニャ要塞に来たらこう言うでしょう。
「態度がなっていない、礼儀がない」


でも思うんです、客が来たのだから、もっと言えば「俺が来たのだから」直立不動で出迎えて退出までちゃんと見届けないとダメだとでも言うのかなと。

 

ダメなんでしょうね。

にっこり笑って挨拶だけしたなら十分だと思うのですけどね。

 

多くの人が求めすぎるから、サービス業や小売業の人は疲弊しています。
そんな、本質とは離れた部分で店や人の評価を決めるのはなんて無駄なのだろうと、日本にいる時以上に思って止みません。

 

僕の好きなカレー屋さんの店主が、「うちは料理を提供する店であって、椅子とテーブルを置いておくから食べていってもいいよ、というスタンスであるはずなのに、なぜ過剰なサービスが為されないということで傲慢だと叩かれるのか?」というようなツイートをして賛否を呼んでいました。

 

僕はこれは真理であると思います。
本質を守るためにも、無駄な部分に目を光らせる思考から社会が脱却していけばいいのにな。と、この「資本、商売道具としてのサービス」というものは限りなく0だけれど「人としてのサービス精神」に溢れた国で考えてしまいました。

 

あくまでも個人的な思想です。
お気に召さなかったらそれは優劣ではなくただの認識の違いだとご理解ください。

 

<今日のワンポイント経験値>
少し情報、キューバwifi事情を含めます。

キューバではwifiは非常に高価なものです。
高級ホテルでは無料にしているところもありますが、原則的に1時間110円だと思ってください。
また、街中至るところでつながることはありません。
そしてモバイルデータ通信もないはず。

 

ネットにつなぐのはこういう流れです。
・インターネットカードという、接続用カードを購入。1時間分で1cuc。

ホテルのフロントで買えます。

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・これを持って、wifiスポットへ行く。
街中でも公園など、1km範囲に数カ所しかない。

相応の値段のホテルもスポットです。
(アプリmaps meではスポットに「wifi ETECSA」と書かれています)


・そこでwifiの電波を捕まえたら、インターネットカードのシリアルとパスワードを入力

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・数少ない場所に地元民も観光客も集まるので非常に重たい。入力したからといって繋がるか、繋がってもその速度、は期待しない方が良い

 

というわけで、たまにはネット依存から脱却しましょうという国です。

 

が、ここカバーニャ要塞の中の公園は人知れずwifiスポットとなっており、誰もいないので超快適なネットライフを1時間行ってきました。どうしてもつなげたいあなた、昼間のカバーニャ要塞へgo。

 

夜は大砲を打つイベントで要塞は混み合うからダメですよ。

 

<今日の支出>
・食費 14c
・宿泊 40c
・バス 5c
・観光 15c
合計 74c

 

<今日の1曲>
たりないふたり / Creepy Nuts