DAY118 世界最速聖地巡礼③ ハバナ② オタクとしての聖地
ところで何が聖地なのだと言いますと、という説明に見せかけた宣伝です。
前半戦のブログには度々書きましたが僕の大好きな須田亜香里(SKE48)さんの写真集「可愛くなる方法」が8月22日に発売になりました。
そのロケ地がキューバ、ハバナとバラデーロだったんですね。
もうおわかりですね、聖地とはオタクにとっての聖地、ロケ地です。
これまでカトリックの聖地巡礼していたくせにややこしくてすみません。
しかし帰国まで本チャンの写真集を見る機会がありませんので、公開カットとオフショットのみではありますが。
それでも十分です。
ああ、世界を股にかけたオタ活って楽しい。
とはいえそれだけ探しに行くというよりは、観光でぐるぐるしつつ見つけるというポケモンに類する楽しさを味わっております。
というわけで今日の観光。
・革命博物館
さすが社会主義、博物館としてのやる気はなし。
ただ斬新さというと、キューバ革命時の代表的な戦場での戦略図が展示されています。
スペイン語がわかればもっと読み解けるんでしょうけどね・・嫌いじゃないだけに残念。
外に出ると戦車や飛行機、船、車両などが展示されています。
これも展示についてのやる気は見えませんが、当時の銃弾の跡などもそのままに展示している分むしろ生々しくて良いです。
サービス精神のなさというのはむしろ事実をありのまま伝えるには適していると思われます。
お次はホップオン/オフバス(世界の観光都市にある、1日乗り降り自由で観光地を巡るバス。乗り続けて市内1周するのにもよい)に乗り、革命つながり。
・革命広場
このゲバラの壁画というか壁の装飾は、キューバのイメージの代表的なものの1つではないでしょうか。
でもこれだけです。
ただひたすらに広場です。
国の行事の際の演説などではここが何万人の人で埋まるそうです。
社会主義は民衆がいかに思想に納得し不自由を受容するかが肝要だと思います。
某北の国はそれを恐怖で行なっているようですが、キューバは恐怖や抑圧を感じません。
思想が崇高でも、伝わらなければ絵に描いた餅です。
それをきちんと伝わるようにしているカストロ議長の演説、どういうものかできるならば一度目にしてみたいものです。
・コッペリア
キューバの有名アイスクリーム屋さんです。
公園かと思った(というより公園です)の全スペースがお店です。
ここもロケ地ですね・・・。
せっかくだからアイスを食べましょう、暑いし。
ここで軽く事件が。後述。
・ナショナルホテル
「シェフ」という映画が好きなのですが、この主人公が人生をやり直す料理がキューバンサンド。
で、このホテルのカフェでキューバンサンドが食べられるという情報があり行ってみました。
けどコレジャナイ感しかない・・。
すごいデカい、結構量食べる方の僕でも持て余すくらいデカい&ハムがこれでもかと入っておりお味は単調です。
うーん、映画のサンドはものすごい美味しそうなんですが。
などとぐるぐるした後バスで中心部へ。
ハバナ1の繁華街と言われるオビスポ通りをぶらぶらしていたらいくつかロケ地を発見したというそんな1日でした。
それにしてもキューバンサンドのせいで全く腹が減らず、夕食もとらずに20時にはバタ寝です。
かなり暑いので体力も削られていたのでしょうね。
夏に行くみなさんは余裕を持ったスケジュールを!
<今日のワンポイント経験値>
キューバは治安は悪くありません。
が、昨日今日で軽い小詐欺に連続して遭ってしまったので、他の方が同じ目に遭わぬよう恥ずかしながら報告します。
(詐欺というと大げさなものですけどね)
① 値段表記詐欺
昨日も書きましたが、キューバでは通貨が2種類出回っています。
キューバ人用のcup、外国人用のcuc。
1cucは25cupと、価値も全く違います。
さて昨日の晩、街中を歩いていると空腹に。
さてと見渡すとサンドイッチ屋さんが。
値段表記は「20」のみ。
店に白人も出入りしているので外国人用の店かしらと早合点。
&その前に他の飲食店など覗いておらず、食べ物の相場もわからない。なので20「cuc」払ってサンドイッチを購入。
実に2000円強。
高いなあ、でもイスラエルやイースター島がこんなもんだし、物資少ないからこんなもんかな・・・と思いながら実食。
ふつーのサンドイッチ。
こりゃあお金もすぐになくなるぞと思いながら帰路、宿近くのレストランでビールでも飲もうとメニューを見たら衝撃。
ビール1杯3cuc、定食的なご飯も10cucしません。
(カクテルは5cuc前後。一般的なレストランはこんなものです)
そうです、先ほどの20とあった表記は、基本は現地民のためのcup、たまにこうしてバカな外国人にはcuc請求するためのものです。
なお、通常のレストランでは金額のあとにcucと単位が書かれています。
書かれていないお店があったら、これはどっちだコラ、と必ず確認してください。
② アイス詐欺
これは僕も未だに真相がわかりません。
先に書いたコッペリアでのこと。
公園全部が店、いくつかのエリアに分かれていてそれぞれのエリアに店と席があると思ってください。
あるエリアに入ってみましたが、目の前の観光客が頼もうとして断られています。
なので僕もエリア外に。
さてどうすればいいものか。
近くにいた店スタッフらしき人に聞くと、「ここはcup専用(=地元民専用)エリアだからダメだ、外国人専用はこっちだよ、付いてきな」と先導してくれるではありませんか。
ああ親切なキューバ人だぜ、と付いていくと、公園のど真ん中にある2階建ての建物。1階には人がえらく並んでいます。
並べってのかなー、と思いきや、そっちじゃないよと言われ2階へ。
人が賑わうフロアの隣の小部屋に連れていかれました。
ん?誰もいません。
あんなに混んでいるのに。
でも内装の色や看板はコッペリアそのまんまです。
何より、コッペリアと同じ建物なのです。
もしボッタクリなら逃げようと思いきや、5cucで5すくいと、コッペリアと同じ値段です。
で、出てきたのはこれ。
味は普通です。
ただ、可愛らしさのかけらもない。
須田さんのショットではもっと可愛い食べ物なはずなんですが・・・
多分、この2階建ての1階に並んで2階のフロアで食べるのが本物だとは思うのです。
けれど、資本主義と違い自由に店を出せない、価格も同じ、味は普通、と考えると、本当にコッペリアの観光客用の別形態である可能性もなくはない。
むしろ炎天下並ばなくていい分こっちのほうが僕は好き。
という、謎が謎呼ぶコッペリアの変でした。
③ 葉巻詐欺
これは本物の犯罪です。
僕が遭遇したものは手が込んでいました。
道を歩いていると1人の男に話しかけられます。
(キューバでは善人も悪人も問わず結構話しかけてきます)
男「どっからきたの?」
僕「日本」
男「おお、メジャーリーガーが熱いよね。俺オオタニに注目してるんだ」
僕「へえ、知ってるんだ」
男「どこのホテルに泊まっているの?」
僕「いや、Airbnbで民泊」
男「ほう、そうか。ところで今日はイベントをやっていてな、2つ先の通りで葉巻が工場より安く売ってるからよかったら行ってみな。じゃあな」
ここで案内しようとしたら無視するつもりでしたが、教えたきり男は去っていきます。
ふうん?と思い、ちょっと見るだけ見ようかと通りに向かってみます。
2つ先の角と言われたうちの1つめのかどに差し掛かった時、1人の女が現れました。
女「ハイ、日本人よね?わからない?あんたの泊まっている家の隣人よ。私はあんたのこと知ってるわ」
僕「あ、そうなの?ごめん知らなかった」
女「ところでどこに行くの?」
僕「なんかイベントだって聞いたから」
女「イベント?サルサか何か?」
僕「いや、なんか葉巻が安いらしい」
女「ああ、それならあっちよ。方向一緒だから案内してあげる」
連れていかれた先は普通の狭い商店という感じの店です。
そこにいる男と、案内してきた女があれやこれや勧めてきます。
最初はコイーバだけしかない、10本入り以上しかないと言っていましたが、荷物になるからそれならいらんと言うと3本入りを出してきました。
結局どうしたかというと、その3本入りを35cucで購入。
で、工場なら70はすると言われたその品は後日公式ショップで見たら20強の値段でした。
葉巻詐欺は多いです。
公式のタバコ屋の前や街角で、今日は休みだよ、とか、もっと安く買える店あるよ、と呼び込んでいる輩は多数います。
それにしても僕の会ったのはやや手が込んでいましたね。
あとやはり現地の相場を知っておらず、日本の相場からしたら安いと思ってしまったことが敗因です。
話しかけられたら応える分にはいいけれど、ついて行ったらいけないよの鉄則はまもりましょう。
なおこの葉巻は、ボラれ巻と名付け友人へのお土産にします。
とまあいろいろありましたが憎めないんですよね。
有り金取られたわけでもなく少額だし、ちゃんと葉巻でもアイスでも寄越しているし。
こういう甘やかしがいけないのでしょうけど、小悪党に対してはなんだか試合に負けたような清々しさがあるのです。
本当に悪い奴らではないところが憎めない、そんなキューバの悪党の話でした。
<今日の支出>
・食費 19c
・宿泊 40c
・観光 26c
・郵便 5c
・葉巻 35c
合計 125c
<今日の1曲>
Candela / BVSC