DAY169 無職中年、冒険の書 ファイナル 旅の終わりに
昨日の夕方、茶藝館にて。
「うん、旅も飽きたね。帰ろうか」
自然とそんな言葉が口をつきました。
旅の前後半、合わせて約半年。
以前も書いたように、人生180度変わった!なんて言うほど、これまでの45年は軽くも安くもありません。
しかし、この旅の中で出会った人たちやものごとは、僕の心を開き、新しい角度の視点を与えて通り過ぎていきました。
そんな僕が、これから何をするか。何をすべきか。何ができるか。
さても考えることはいっぱいありますが、旅と同じで、どこへ進むもどう進むも自由。
以前から考え、準備を進めていた会社設立にgoサインを出しました。
まあ会社設立というのは税理士事務所に頼んでしまえばバカでもできることなので大層なことではありませんけれども。
12月20日から僕は、無職中年から代表取締役社長になります。
とはいえ実質無職です。
0です、まだ今は。
0というのはいいものです、これから何をやってもプラスになるから。
「せめて自分の手の届く場所にいる人は幸せに」
小さい目標ではありますが、これを合言葉にコツコツやりたいと思います。
これからがいちばんの、一生をかけた冒険になりそうです。
偶然でもなんでも読んでくれた皆さん、ありがとうございました。
きっと縁があれば行き合うはずです。
その日まで、お互いが元気であることを祈りつつ、旅の幕を下ろしたいと思います。
しばしのお別れ、またいつか。
無職中年:クボトモヤ
【今日の支出】
・食費 115NTD
・電車 46NTD
・土産 470NTD
合計 631NTD
【今日の1曲】
PRAYERS / THA BLUE HERB
DAY168 アジアスパイシー紀行22 台北③
台湾の滞在、ちょっと持て余しています。
と思いながらも、こんな贅沢な時間の使い方は今年いっぱい。
せっかくだから楽しんでいきましょう。
キャバクラ行ってれば、プレステージさえあれば時間が足りないくらいなのに…
逆説的に言えば、可愛い女子とお酒は容赦なく時間を奪っていくという教訓。
今日が本当の目的の日。
ここまでスリランカ、タイと料理修行をしてきたけれど、最後にここ台北で修行。
といってもアットホームな教室です。
今回は「コリアンダー料理教室」というところ。
日本語を話せる講師さんなのでご安心。
他にも台北、調べたらたくさんある模様です。
台北が2回目以降の方なら楽しいと思いますよ。
香港から来たカップルと日本人女子二人組、同じく日本人女性ソロ、確実に浮いてます。
最近、おっさんとしての立ち振る舞いの嗜みを覚えたんです。
それは「存在感を出さない」
だってソロ女性が僕を見た瞬間警戒心露わにしてくるんだもん。
しかもその人が一生懸命場を回そうとしてるんだもん…。
さて小籠包とサイドディッシュなど作り
実際作るとまあこれがぶっさいくな出来でして
小籠包では商売できないなと確信しました。
でも本当の目的、ルーロー飯を商売道具にするためにこの滞在中ほぼ毎食食べていたのですが、それについての意見交換。
何をどうすれば本格的なものになるか、ようやく謎が解けたので大収穫。
早々に日本に帰って試作しないと。
その足で近くの迪化街に赴き、問屋でスパイス購入。
そろそろ頭の中は、商売ごっこじゃなくて本気で商売することに向かっています。
最後に一息つこうと茶芸館へ。
以前茶芸館に来たときは、日常の忙しさを忘れるようにぼーっとしていました。
しかし今回、ぼーっとはならず。
なぜなら仕事を辞めた4月以降、ずっとぼーっとしていたようなものだから。
そのかわりに今は、目に入るものを見ながら、商売になるかならないかを自然と考えている自分に気づきます。
そう、僕の体はもう旅の終わりをわかっていて、そろそろ社会復帰したくてうずうずしているようです。
よし、もう帰ろう。
計画に上ったけれど、今年行くことのできなかった国は4か国。
どうしてももう一度行きたい場所をいれれば10か国くらい。
でもそれは、先の人生の楽しみに。
待ってろよチベット。
長いお休みもこれでお開き。
さあ、明日帰ります。
【今日のワンポイント経験値】
仕事が嫌で悩んでる人は、本気でしばらく何もしないでみるといいよ。
さすがに体が働きたくなるから。
その時やりたいと思ったことが、きっといちばんやりたいこと。
【今日の支出】
・食費 484NTD
・宿泊 1500NTD
・土産 2070NTD
・茶芸館 150NTD
・スクール 2000NTD
合計 6204NTD
【今日の1曲】
シャロン / ROSSO
DAY167 アジアスパイシー紀行21 台北②
さて、昨日の夜。
宿泊している林森北路は日本人向けの歓楽街。
独りぼっちだし飲みに行ってもいいし行かなくてもいいし、と思いながらも、足は過去2回遊びに行ったキャバクラへ。
しかし。
見つからない。
基本方向音痴ではないので間違えてないはず。
グーグル先生を出してみても、通りなど間違えていない。
しかし見覚えのある場所に立っても、看板がない。
調べてみると、どうやら警察との癒着で摘発食らってつぶれたらしい。
いい店だったのになあ。
人が恋に落ちる瞬間を見せてくれた店だったのになあ。
(香港で登場したYくんがこの店の嬢に)
4年前に来たときに清純派だった嬢が、その2年後にはケバくなっている悲しみも味わったなあ。(同じ子)
あの子とYくんはもう2度と会えないんだなあ。
ということで一切遊ばずの3日間にします。
だもんで健全に起きてなお特にやることのない、今日は日曜日。
旅も終盤、荷物が増えてもさほどダメージはないので、OLさんのごとくグルメ&買い物へ。
昼食。
今日は鼎泰豊へ。
結論。
やっぱりさすが世界の鼎泰豊です。
コクはあるけど年を取ってもおいしくいただける軽さ。
&5個ずつ頼めるという気遣い。
すげえなあ、と改めて感心しきりです。
お買い物。
と言っても特にブランドなどに興味もないし、パイナップルケーキも飽きました。
それよりも今後の商売に必要な本など欲しいなと思いここへ。
中山駅地下、誠品R79地下書街。
雑貨もあるし、大規模なTSUTAYAみたいなものでしょうか。
地下街に沿ってずーっと長く店が続いています。
言葉がわからなくてもやっぱり本屋は楽しいです。
レイアウトに使えそうな本を2冊購入。
外へ出たら、人気若手女優のトークショー。
名前忘れちゃったけど、綺麗でした。
でもプレステージのあの子のほうが可愛かったな、という想い出補正。
これだけの日中。
夜になり、まだ行ったことのない夜市に行こうと、地下鉄で饒河街夜市へ。
さてご飯、の前に、夜市の入り口にある松山慈祐宮へ。
地元の人たちがひっきりなしにおみくじをひいています。
僕もこれからの人生を占いたいなと、しばし観察。
日本人を連れたガイドの話、ネットの情報、そして僕の前でやってるおじさんの手法を総合すると、こういうことのようです。
―――――
【今日のワンポイント経験値】
<台湾の道教寺院でのおみくじのひき方>
(寺院により差があるかもしれないのでそこはご勘弁を)
1、 まずはお参りしましょう。受付的な場所に行くと線香をくれます。
2、 三日月型をした赤い木片を2つ手に取ります。平面とラウンド面でできています。これが同じ面で揃うと神様の「yes」、互い違いだと「no」となります。
3、 自分の住所と名前、そしてお伺いを立てたいことについておみくじを引いていいか聞いて木片を振ります。
Yesが出たら引いてよし、noならば今日はダメ、ということみたいです。
しかしみんな何回かチャレンジしていました。
お伺いしなおしてみるか、内容を変えるかするようです。
4、 yesが出たらおみくじ(番号、漢字2文字の書いてある勺)を引きます。
5、 ここでもう1回赤い木片を振ります。
6、 Noが出たら再度おみくじを引き直します。Yesが出るまで繰り返し。
7、 Yesが出たら、その勺に書いてある番号があなたの番号です。
8、 寺院内に、番号の書いてある小さい書棚のような引き出しがあります。
自分の番号の書いてある引き出しからおみくじを取ってください。
9、 書棚のところに、解読書があります。そこに、あなたの番号のおみくじの詳細が書いてあります。もちろん漢字ですので、写真を撮ってホテルのスタッフさんなどに聞いてみるといいでしょう。
―――――
夜市は有名な士林ほどには大きくないけれど、雨の中なかなかのにぎわい。
入口にある有名な胡椒餅屋台
これは珍しい、蒸したての飲茶屋台。
顔のムダ毛抜き屋台
鳥占い
間違いだらけのたこ焼
それにしてもやはり老いたものです、2~3品食べたらもうお腹いっぱい。
見た目は老いても諦めがつくけれど、胃腸は元気でいたいなあ、と寂しくなりながら帰還。
今日も飲みには行かず、外からうっすら聞こえる喧騒を耳にしつつ健全に寝ます。
【今日の支出】
・食費 815NTD
・宿泊 1500NTD
・交通費チャージ 100NTD
・本 1333NTD
合計 3748NTD
【今日の1曲】
春雷 / 米津玄師
DAY166 アジアスパイシー紀行20 台北① 最後の目的地
空港までのバスの時間に合わせ、早朝に出発。
宿を出るとき、朝ご飯だと女主人がおにぎりとあつあつの豆乳をくれる。
何だろうこのおにぎり、中にカリカリしたものが入っていて美味しい。
とにかくおいしい。
たぶんこのお宿の気遣いがなかったら、ポンフーのことをギリギリ嫌いだったろうな。
この優しさがあったから、不思議と嫌いにならなかったんだろうな、と、改めて空港から振り返ってしまうそんな街ポンフー。
また来る気はするけれど、その時は絶対夏に。
飛行機に乗ってたった45分で台北着。
しかも国内線だから街中の松山空港。
台北はもう4回目、しかもこの林森北路界隈泊りは3回目。
特に目新しくもないので、ホテルに着くなり洗濯などしてチェックインを待つ。
洗濯が終わったらちょうどお昼どき。
前回、個人的小籠包部門で鼎泰豊より上判定をした京鼎楼へ。
大好物の烏龍小籠包と蟹味噌小籠包をいただく。
の、だが。
重い。
1人20個はやっぱり多かったかな、でも量より脂っ気のほうがずしんと胃にきます。
前回来た時から2年。
老いは確実に僕の胃腸さえも蝕んでいるのかしら。
恋と一緒で、過去の記憶はより美しいものとして残ってしまうのだろうか。
あれだけ想い続けた小籠包さんをこんな風に感じてしまうなんて・・・と、脂っこいゲップとともに僕の中の熟年回顧厨が顔を出します。
明日鼎泰豊に行って、再判定してみるとしましょう。
それにしても台北は時折雨の降るぐずついた天気。
天気予報を見るに、滞在の3日間全て同じようです。
だったら今、まだ昼過ぎだし勢いのあるうちに行きたかったところに行ってみようと始動。
台北駅から台湾鉄道に乗り、瑞芳という駅へ。
有名な九份に行く人が降りるのを横目に、平渓線というローカル電車へ。
電車を乗りついで向かった先は・・
① 猫村
候シという駅です(漢字出ない)
猫がたくさんいますよと村おこししています。
雨が本降りになってきたので、残念ながら猫は外を歩いてはいないでしょう。
でも猫もわかってくれているのか、あちこちでお出迎え。
駅構内やお土産屋さん周辺にいました。
ここの電車はちょうど1時間に1本。
猫を愛でるのに2時間はちょっと多すぎなので、1時間きっちり愛でてから次へ向かいます。
② 十份
ランタン上げで有名なところです。
ランタンが一斉に飛び立つ写真は有名ですが、あれはランタンフェスティバルというお祭りのときだけのもので、普段は観光客がバラバラっと上げています。
線路の中を歩き、線路で上げます。
なお、ランタンの紙の色には8種類ほどの意味があり、主なものでは赤が家庭運、黄色が金運とのこと。
ランタンを観察すると、欧米人は赤比率高し。
そして日本人の黄色率バリ高です。
幸か不幸か日本語は読めてしまうので目に入ってくるのは「お金持ちになりたい」「お金が欲しい」のオンパレードです。
うん、本当に金持ちになる奴はこんなところで呑気にランタン上げてる暇あったら仕事してるからね、と夢のないことを思いながら、儚い成金希望の夢たちが空へあがっていくのを眺めています。
ぼちぼちと陽もくれてきてからがランタン上げの本領です。
深い青に染まった空に、輝くランタンが連なって上っていきます。
これも見たかった光景の一つ。
それにしても寒い、そして腹が痛い。
ロマンチックなどというものは、この現実の前に太刀打ちできるものではありません。
そしてトイレが駅前以外全然ない。
線路わきには屋台もたくさん並んでいますが、大惨事になる前に大事を取って帰るとします。
それにしても、行きかう人々の中で日本語があちこちにあふれていますが、今日は土曜日でした。
たくさんの人たちが週末トリップを楽しんでいることでしょう。
前回の旅はハワイで日本へのリハビリをしてから帰国しました。
今回も旅の期間は長くなかったですが、ちょっとリハビリしてから帰ることとしましょう。
だからというわけではありませんがホテル近隣の日本人向け飲み屋街に行こうかどうするか。
端的に言えば、「キャバクラ行こうかな」。
悩んでいるうちに夜は更けていきました。
【今日の支出】
・食費 993NTD
・宿泊 2440NTD
・バス 19NTD
・電車チャージ 100NTD
・土産 320NTD
合計 3872NTD
【今日の1曲】
Stand by You / SKE48
DAY165 アジアスパイシー紀行19 ポンフー③
ポンフー最終日。
朝から雨がぱらつく大風。
朝、昼、晩、したことといえば食事を兼ねて少し散歩、のみ。
朝:
朝食街とも言われるらしい永康街へ。
朝食を食べさせる店が並んでいる。
ここで、グーグル先生で高評価の牛モツのスープ。
ネットで見なかったら絶対入らないし頼まないだろうなあ、と思いながら、本当に久しぶりのネット情報のヒットに喜ぶ。
昼:
朝の成功に味をしめ、やはり高評価の店で名物だという「かぼちゃ入りビーフン」をいただく。
食べ物を残すのは僕の中ではギルティなので完食したけれど、名物に美味いものなし。
なんだよやっぱりネット情報ってやつは・・・と毒づきながら、油臭いゲップと胃もたれに午後中悩まされることに。
胃が重くて仕方ないので、少し歩こうと「ベイブリッジ」と呼ばれているらしい橋を見に海辺の公園まで散歩。
まあ一言でいうとね、「季節を問わず時間の無駄レベル」です。
虚しさに足を引きずる大風の中。
一句できるほどHPが削られています。
夜:
ようやく胃もたれが治まったころには21時すぎ。
今ご飯を食べないとありつけなくなるのでよっこいしょと外出。
鴨屋の鴨肉飯。
もうほんとにこのくらいでいい。
そしてやっぱり、この島は肉のほうが安くて美味しい。
と、こんな一日も長い旅の中であってもいい、そんな日。
じゃあポンフーを嫌いか?というと、これが全く嫌いになれない。
不思議な街。
またいつか来たいような、と思うけれども、10年は寝かせてからでいいかな。
ま、イケてない旅もまた想い出になるもの。
そう思いながら、明日から旅は終着地の台北に移ります。
【今日の支出】
・食費 397NTD
・宿泊 900NTD
合計 1297NTD
【今日の1曲】
ストーリー / スガシカオ
DAY164 アジアスパイシー紀行18 ポンフー② 残念な季節なう
最近久しぶりに連絡を取っている友人からのLINEで目を覚ます。
精神科医に行ったところ、疾患が2つ診断され療養する、という内容。
この先の不安などもたくさんあるだろうけれど、まだ整理がついていないのだと思う。
みんな疲れ果てている。
そして、いい奴ほど病んでいく。
今騒ぎ立てても何の役に立つわけでもないので、ただ、気持ち的にそばにいてあげるしかないことがもどかしく思う。
また楽しい日々が来ることを、君が信じなくても僕は信じて待ちたいと思います。
そんな気分のまま、昨日女主人に紹介された観光シャトルバスに乗り込む。
今日も曇天で強風。
冬のビーチリゾートは、どうやら哀しくなってしまうものらしい。
小さなマイクロバスにどうやら台湾本土から来たらしい観光客が10名程度。
意外と人数がいるなと思いつつも、いわゆる外国人は僕だけという事実に「そりゃそうよね」と、車窓を眺めてつぶやいたりしています。
バスはポンフー島の観光スポット10か所ほどを回っていきます。
さてどういう視点で書こうかな。
<一般観光客目線>
・バスはポイントポイントで、写真など撮るにはじゅうぶん(すぎるくらいの)時間を取ってくれます。
・主な停車スポットは跨海大橋から先の西興島内です
・見るもの自体はさほど・・・なので、食べるところがあるところがある場所が楽しいでしょう。
とすると面白いのは
「二崁集落」
と、「鯨魚洞」。
ただし夏のシーズンだけね、オフシーズンはほとんど閉まっていて廃墟みたいになっているので。
<SKEファン目線>
ここからはわかる人しか意味わからないからオタクだけ見てください。
このバスが止まったり通る場所とMV(ラストのオフショット含む)を照合すると
・珠理奈が強きを後輩に教える場所(&花音がカメラを据えて走る場所)
→ポンフー休憩園区。
通過するだけですが、見覚えある場所が道沿いにあります。
うまく写らなかったけど。
・さきぽん達がビートルズみたいに歩く木々の場所
→通梁古榕(グレートバンヤン)。
20分くらい停車します。木々の奥には寺院があるし、屋台もあります。
・須田ちゃんのパクリの場所
→跨海大橋。
ただし上記のグレートバンヤン側です。バスの停車は反対の西興側ですので、グレートバンヤン停車時にダッシュで見に行けばいいかと。250mくらいです。
この写真は西興側から。
・かくれんぼの場所
→上記の二崁集落だと思います。
昼食時間として1時間の停車です。
隠れ場所をゆっくり探すといいでしょう。
まあ合計10分の3程度のヒット率ですから十分高まります。
そんなこんなしつつバスは14時半には市街地に戻り。
ちょうどいいくらいの時間です。
けれど何でしょう、この満足感の希薄さ。
朝のスタートの気分だったり、中国語飛び交う中1人ぼっちのせいもあるでしょうが、根本的に、どんより観光です。
というわけで本音で結論を言いますと。
「夏以外に来ちゃいけません」
SKEオタク補正が入っているからまだギリギリ楽しめるかどうかですが、一般の方は夏以外に来るものではありません。
カップルで来たら確実に別れます。
1人だったら正気を保てるかどうか。
いやそもそもオタクでも、肝心のロケ地であるビーチに行けませんから喜びは半減です。
そしてどんよりした気分のまま部屋で引きこもったのち、夕食はパイコー飯からの餃子ではしご。
シーフードより肉のほうが口に合う島です。
と、いろいろ書きましたがポンフーが悪いってわけではありません。
ただ季節を間違えただけ。
ポンフー自体は平和でいい場所ですからね。
と、フォローして今日を終えたいと思います。
【今日のワンポイント経験値】
オタクの方へ。
じゃああのビーチはどこかといいますと、「吉貝」という、さらに離れた島です。
<行き方>
・島北部の「赤崁ふ頭」に行く。原付を借りたほうがいいでしょう。
・そこから吉貝(ジーベイ)行きの定期船で30分くらい
・着いた先、吉貝の港からビーチ(サンドテイル)までは2㎞くらい。
夏場は向こうでも原付のレンタル屋があるけれど、冬場は閉じているらしいので徒歩しかありません。
※行ってから戻りの船まで4時間以上あります。
※冬場、風の強い日は航行しません。
夏に行こう!
あと、花火のシーンですが、場所はわかりません。(おそらく観音亭親水遊憩区)
ですが4月から夏の間は花火大会が毎日?行われているそうなのでそれですね。
【今日の支出】
・食費 711NTD
・宿泊 900NTD
・バス 350NTD
・切手 30NTD
合計 1991NTD
【今日の1曲】
バラ色の日々 / THE YELLOW MONKEY
DAY163 アジアスパイシー紀行17 ポンフー①
さて、こんな程度で高雄を知った風になってしまっては失礼なのだけれど、僕としてはもう十分かな、ということで、島へ飛びます。
さて読んで下さっている方々、まずは「意外にマンゴー」で検索してください。
2017年のSKE48の夏シングルです。
きっとMVが検出されるからまずは見てください。
絶対に損はしませんから。みんな可愛いから。
で、この島です。
そう、今から向かうのは、このMVのロケ地となったポンフー諸島という島です。
東洋のハワイなどと昨今人気が出ているそうですが、そんなのは知ったこっちゃありません。
僕にとっては、SKEが低迷期から反撃ののろしを上げた記念的シングル、センターがゆななに移った歴史的シングル、そのロケ地であること、これがただ一つの意味です。
誰もわかってくれないかもしれないけれど、そういう島なんです。
そのためだけに行くのかって?
そうですよ、オタクなめんなよ。
須田さんの写真集のロケ地だからってキューバまで行ったのに比べたら屁みたいなもんです。
さてこのポンフー、情報がなかなかに少ない。
そもそもポンフーという名前じたい漢字なのですが、日本では出てこない漢字なのでカタカナにせざるを得ない。
東洋のハワイと呼ばれ昨今知名度が上がっているらしいですが、それって完全に今オフシーズンのビーチリゾートだということですね。
哀しい予感しかしません。
そんな中で宿も適当に市街地にある民宿を予約。
空港からのアクセスも謎だけれど、まあなんとかなるでしょうという感じで旅立ちます。
高雄の国内線空港、チケットにはゲート番号が書いてあるけれど、待合室がぼーんと1か所あるだけで、通常のゲートらしきものは見つかりません。
そんな中意外と稼働は多く、15分おきくらいに飛行機が出ていきます。
ポンフー行きに至っては、僕の乗る便の10分前に別会社の便が出ています。
コールがかかってパラパラと乗客がゲート(らしきもの)に向かいますが、オフシーズンのビーチリゾートに行く飛行機に乗る乗客は、どう見ても地元民だけ。
しかも1便に20人弱。
頭悪い稼働としか思えませんが、まあ競合どうしいろいろあるのでしょう。
自分の乗る飛行機のコールがかかります。
該当するゲート番号を見つけられないまま、他の乗客が向かうそっけない出口に、流されるまま向かいます。
出てみるとそこはまさに外。
エンジン音の響き渡る中、飛行機のすぐわきを歩いていくとそこにゲート番号が。
なるほど、こういうことか。
世の中にはまだ自分の知らない常識があるなあと感心します。
さすがにここまで原始的なつくりはこれまでの旅で見かけませんでした。
乗り込んでみれば飛行機自体は70人程度の大きさのプロペラ。
それすら3分の1しか埋まらない状態で飛行機は離陸します。
45分。
何もする間もなくちょっと音楽を聴いていたら到着です。
小さな空港です。
日本語の案内はちらほら見かけますが、日本語はおろか英語も伝わる人に限りがあります。
台湾国内ということで日本語の普及は多いのでしょう。
また、後から知るところによりますと戦時中この島でも日本軍の統治が行われていたということですので、その名残だと思われます。
少なくとも日本語の量に対し日本人客は僕しか見かけません。
というより観光客らしき姿がありません。
タクシーしかないかと出費を覚悟していたのですが、運よく市街地へ向かうバスを発見。
市街中心部のバスターミナルまで向かいます。
そしてこれがメインストリート。
季節外れということで覚悟はしていましたが、まさかここまで閑散としているとは。
この店美味しそうだなー、と看板を見て思った店や、グーグルマップで評価の高い店の前を通りますが、軒並み閉まっています。
平日だからかな、と思って貼り紙を見ると、大半が「19年4月まで閉じるよ」的なことが書いてあります。
つまり今空いているお店は、ごくごく地元民のためのお店です。
お土産屋さんもそれがお仕事ですから開いてはいますが、お客さんなどもちろん1人もおらず、店員もいるかいないのかわからないレベルです。
ところでロケ地巡礼するときには、今回はMVですのでもちろんそのMVのシーンというシーンをチェックしてから探し出さなければなりません。
しかし今回、急に進路をこちらに向けたので資料がありません。
いやyoutube、と思うも、SKEはエイベックスの吝嗇さのせいで1番しかアップされていません。
確か曲が終わった後のエンドロールでいろんな場所でのオフショットが流れていたはず・・・という記憶はあります。
ではどうしたかというと
奥さんに頼んでスクショならぬTV直撮りでシーンをもらう、でした。
忙しい奥さんに何をさせているのかというところですが、基本オタクに友達を作らないので仕方ありません。
なんでオタク友達を作らないか?
まあいろいろあるんだけど、単刀直入に言うと、人として欠如しすぎててムカつくから。
お前もだろうという声が聞こえますが、それは認めます。
でもね、僕は自分の推しの名前を偉そうに苗字呼び捨てとか絶対しないし。
弱っちいくせにイベントで周囲にオラついてマウントとったりもしないし。
背の低い女オタに立ち席の前側を譲ってあげたのに、当然面して礼の1つも言われなかったこととかもあるかな。
おっと取り乱してしまいました。
最近本当にイベントに行きたくなくなるくらいオタクが嫌いで、でも推しは大好きだから困っているもので。
さて、奥さんの協力の結果、ロケ地のパターンがわかりました。
1メインとなるビーチ
2古い町並み
3公園のようなモニュメント
4あとは細かい観光地っぽいところが4か所くらい
1のビーチがどこかはもうわかっています。
今僕のいる島から定期船で行かないといけないさらに離島です。
これは保留。
2から4はおそらくこの島の中です。
3日間で見つけないといけないなー、と思いながらまずは民宿へ。
グーグル先生に案内いただきながら、メインストリートから裏道へ。
角を曲がったその瞬間。
「あれ?ここ・・・」
これがMVのシーン。
そしてこれが民宿前の光景。
そうです、2の「古い町並み」は、民宿の前の通りでした。
詳しくは「中央老街」というストリートです。
50mくらいしかない通りですが、雰囲気があっていい場所です。
天気はダダ曇り、強風が吹きすさんで寒々しく、店もほぼ閉まっておりますが
ここでメンバーがキャッキャウフフしてたと思えばもうそれだけでここは天国です。
「あー、もうこれで十分」
本気でつぶやいてしましましたが、まだあと2日半ありますのでこの出オチ感はたまったもんじゃありません。
民宿の女主人は、観光地の人らしく、というよりそれ以上にサービス精神の強い人で、チェックインもそこそこに、「どこに行きたいか、何をしたいのか」を聞いてくれます。
ここでごまかしても何もいいことはありません、このお姉さんの協力を仰ぎましょう。
『これはここの通りだよね?』
「そうだよ、あっち側から撮ったようだね」
『去年の4月ごろこの子たち来たはずだけど知ってる?』
「それは知らない」
知らんのかい。
あとは臆面もなく、MVの写真を次々見せていきます。
わかるわからんは半々くらいの模様です。
シャトルバスというと送迎のイメージですが、話をよくよく聞くと島内の観光地巡りツアーバス的なもののようです。
1日2便、全行程は半日で料金は350NTD(約1200円)
原チャリをレンタルして闇雲に探すよりは効率的なので明日行ってみることとしましょう。
荷物を落ち着けたら、女主人が教えてくれた近所の観光地へ向かいます。
何があるのかの説明は的を射ませんでしたが。
で、行ってみたらこれ。
ただの廃墟の村にしか見えません。
喫茶店の可愛らしいお姉さんが挨拶してきたので聞いてみます。
「ここは何?」
我ながら質問がざっくり過ぎており、お姉さんも一瞬なんだこいつという顔でこちらを見てきます。
しかし僕が、本当に何も知らずにふらりと来たんだとわかるとしばし考えこみます。
『ここは・・そこに宿泊施設があって・・そっちに有名な歌手の記念館があって・・』
いや、どう見てもそれ以上に建物はあるのですが、働いている人をしてその2つしかコンテンツの出てこないテーマパークのようです。
ありがとうと礼を言い1周してみますが、中くらいの集落程度の広さで、行き合った人はいずれも従業員らしき3人だけ。
そもそも何だろうここは。
今でも謎は解けていません。
陽も沈み夕食へ。
せっかくの島です、シーフードが食べたいなあと検索。
少しお高いけれども、絶品のウニチャーハンがあるというお店へ。
ウニチャーハンとカニをいただきました。
けれども。
「素材を活かしたお味」と、「素材の味」では全然意味が違います。
ここのシーフードはどうやら、素材の味だけのようです。
ウニチャーハンは普通のチャーハンにウニを大量に放り込んだだけ、
カニは蒸しただけ、です。
日本の海鮮料理って、素材の味任せではなくちゃんと活かすための手を加えてるよな、と改めて気づかされます。
というより、醤油がほんの少しあればいいのに・・・。
基本旅先の味を楽しむスタイルの僕ですが、今回ばかりはそうはいきません。
海水のお味の料理は、僕には哀しいお味としか感じられませんでした。
見るところも食べるものも今一つの中、SKEだけが僕の希望です。
残り2日間どうしよう?と不安を抱えながら、1日目はただ出オチして終了となるのでした。
【今日のワンポイント経験値】
<ポンフー島、空港から市街地への行き方>
① タクシー
出口すぐのところにいます。
料金は300NTD前後だそうです。
② 宿の送迎
ホテルや民宿によっては送迎をしてくれるところもあります。
予約時に確認してみましょう。基本無料です。
③ バス
本数は少ないですが、市街までの路線バスが走っています。
出口横にあるインフォメーションに行って、直近のバスはあるか聞いてみて下さい。
時間帯にもよりますが、1時間に1本くらい走っています。
出口を出て右に曲がってすぐ、タクシーだまりの向こうにバス停はあります。
街中のバスターミナルまで約30分、19NTDです。
【今日の支出】
・食費 893NTD
・宿泊 900NTD
・バス 19NTD
合計 1812NTD
【今日の1曲】
意外にマンゴ― / SKE48