DAY103 南米北上紀行⑤ イースター島③ 悠久
朝、足とお尻の痛みで目が覚める。
今日は自転車は絶対的に無理。
エンジンの力を借りることにします。
車は高いので原付にするかとレンタカー屋に行って国際免許証を出したところ「ノー」。
日本では自動車免許=原付運転可能、ですが。国際免許では4輪と2輪が明確に分かれていて、2輪にハンコのない僕は原付すら運転できないというのです。
そんな説明聞いてないぞ、宮城県大河原警察署・・・
しかし今更大河原を恨んでも仕方ありません。
でも車だと1日18000円だし、こりゃあ泣くの覚悟で自転車かなあと思ったところに救いの手が。
これ。
うまいこと値下げしてもらえて1日6500円。
これなら4輪免許で乗れるとのこと。
世紀末覇者号と名付け、お約束で「ヒャッハー、汚物は消毒だあ」と叫んで乗車します。
北斗はさておき今日はこれで泣かずに済みそうです。
エンジンが頑張ってくれるので、今日は山サイドから攻めます。
<rano kau>
こことRanorarakuは、最初に買った入場券でも各1回ずつしか入れない国立公園の目玉。
火山跡です。
ここにはモアイはいません。
集落の集合住宅跡地があります。
それにしても高い山だし、海の面は切り立った崖だし、なんでわざわざここに住んだんだろうかね?という感想。
以上。
<ahu akivi>
山中深く、7体の小型モアイが並んでいるスポット。
他の場所のモアイが海に背を向けるように立っているのに対し、海を見つめているのが特徴だそうです。
春分、秋分の日の日没と向きが揃っているんですって。
不思議というか、古代の文明ってすごいね。
<anakena>
ビーチ、そして保存状態のいい帽子付きモアイ。
同宿の外人たちはこぞってここに来てビーチリゾートを堪能していました。
足だけ入ったけど、気温20℃だから冷たい・・・、外人の耐寒性能は本当に異常。
リゾートの人々を背に、しばし古い時代に思いを馳せる。
ここの人たちは漁にも出やすいし温暖だし、豊かな暮らしをしていたんだろうということが想像つく。
でも目を開けると悲しいかな、そんな古きに興味を示しているのは僕だけ。
でも昔の人たちもこうやってビーチで楽しんでいたのかもしれませんね。
<tongariki ふたたび>
入口の門番「あれ、オマエ昨日も来たよね?」
ええ、来ましたとも。
ここはお気に入りスポット。
<夕焼けのTahai>
昨日より今日の方が凄みをもって綺麗。
トンガリキとここだけで来た甲斐があるというものです。
<おまけ>
Maps meで、Ahu akivi から丘を下って島の中心道路に戻る途中の農道の中にmoaiサイン発見。ふと行ってみることに。
道は大荒れ、結果バギーで正解。
それでも危険でゆっくり進む。
農道の先、農場の入り口から200m入ったところにmoai印。
これだ。
全然保護もされていないし、気を付けて見なければただの石にしか見えない。
(野良モアイと命名)
ご丁寧な保護があろうがなかろうが、周りが農場になろうが、こうして気まぐれに人が訪ねてこようが、人間の思惑など全く関係なく彼は1000年近い時をここで過ごしてきたんだろうな、そして人間がいなくなっても今後数千年もここにいるんだろうな、
と、何というか自分の営みがちっぽけなものだと痛快なくらい思い知らされた気がしてしばし座り込む。
心配ごとや嫌な思い出なんかもたくさんあるけれど、どうでもいいことだな、少なくともこの旅の間は。
と、ちょっと肩の荷が降りた気分。
人知れずそこに居る野良モアイだけれど、僕は忘れないことでしょう。
<今日のワンポイント経験値>
・そもそもイースター島に来るのにいくらかかるのか?
サンティアゴからでも往復で9万円くらいかかると聞きました。
もちろんそれだけの価値はありますが。
僕はというと、世界一周券に含めています。
ワンワールド(jal系列)だけが世界一周券にこの路線を含めることができます。
僕がワンワールドを選択した要因の1つです。
結果、値段は日本からイースター島目指して往復するのと同じくらいか安いかなので、時間のある方はそのほうがいいのではと思う次第です。
・イースター島ペット事情
犬が非常に多いです。
しかも大型犬。
しかも全頭放し飼い。
犬が苦手な方には辛いかな。
みんな寄ってくるし。
時々公園に馬も。
<今日の支出>
・食費 6350p
・宿泊 25000p
・バイク 35000p
合計 66350p
<今日の1曲>
GreenFlash / AKB48
僕の中ではこれが夕焼けに最も似合う曲。