無職中年、冒険の書 2nd

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DAY145 ラストヴァース20 ハワイ④ 夏の終わり

いわば長い長い夏休みの日々、今日はその最後の一日。


子供の頃の8月31日は、慌てず騒がず平常心でただの日常を過ごすのが常だったことを思い出します。

 

よって今日は遠出などせず、ただその辺にいる日にします。
幕はこうやって降ろすのが良し。

 

そういえばちゃんとワイキキのビーチも行ってないな、徒歩10分なのに。
ということで超ド定番、ワイキキビーチへ。

いやむしろまだ行ってなかったのかと。

 

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午前中、かつフォートデロシー沿いと端のほうなので人気も少なく快適。
これならばワイキキビーチも悪くありません。
ただ、ただ、だらりと。

 

 

昼飯はハワイ大学方面、マッカリー地区でも行こうかなとぶらぶら歩き。
遠いものではありません。
川1本挟んで山側に行くだけです。

 

するとこの光景。

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いきなり日本人がいなくなりました。
というかそもそも人自体が激減。
地元のおばちゃんが庭先にいたり、大学生がアパートの駐車場で車を前におしゃべりしていたり。

 

そう、先の2日間求めていたロコの生活はここにありました。
たった15分、何なら泊まっているコンドミニアムから見える場所。

 

 

求めているものは遠くを探さずともあなたのすぐそばにあるのですよ、と、何やら寓話めいた結論です。


この5か月、ひたすら遠くへ遠くへと旅していたのは、日本で大切なものを見つける、というか大切なものを見直すための日々だったのだろうなと思ってなりません。

 


太陽も頭上に上りきった午後、残るは夕暮れまでひたすら歩くかなと。


ワイキキ1周でもしてみましょうか。

改めてゆっくり歩いてみるとやはりいろいろ変わりましたね。


真実のところは知りませんが、あまりに綺麗な建物なので真珠湾の日の日本軍が爆弾を落とせずに去ったというロイヤルハワイアンホテル。

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すごく好きなホテルなのですが見つかりません。

ビーチからは見えたのにどうしたものかと思ったら、前にショッピングセンターが出来て道路から直接は見えなくなっています。


お客さんがいっぱい入っているから成功なのでしょうけれど、ちょっと寂しいなと思うのは懐古主義なだけでしょうか。

 

 

歩き歩き、たどり着いた西側の果て。
ヒルトンハワイアンビレッジがあります。


ここは22年前、社員旅行で同期と泊まったホテル。
見ると建物などハードウェアはあまり変わっていません。


中を歩いているといろんなことを思い出します。

 

同室の黒岩くんと、エッチなチャンネルはないかと必死でTVをいじくりまわした部屋のあるタワーであったり

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宮沢くんと村田くんが大阪の銀行員をナンパしたからすぐおいでと言われ別棟まで走り抜けたロビーであったり
(全員見事にやれたかも委員会案件どまり)

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みんなでずっと遊んでいて火傷レベルの日焼けで全員寝られなくなったプールであったり、
高くて手が出せなかったショップの数々であったり。


他にも人様に言えないような話もたくさんあったけど、初めての海外だしみんな友達だったからただ楽しくて楽しくて。

 

 

きっとみんな、この写真を見せたら懐かしいって言うでしょう。

でも、誰一人としてどこで何をしているか、今やもうわかりません。

 

会社が変わったり、家庭を持ったり、状況が変われば人なんてすれ違い忘れ去って当然のもの。
当たり前のようにそう思ってきました。
だから僕には古くからの友達がいません。

 

今初めて、いかにもったいないことをしてきたかに気づきます。

 

過去は取り戻しようがないので、せめてこれから。
旅の前からの友達、旅の途中で会えた人たちと、そりゃ日本国内からブラジルの果てまでいるからすれ違うのは仕方ないにしても、忘れ去らず、時間の中に置き去りにせずにいたいと思います。

 

いちばん大事なことに気がついた、夏の終わりの1日でした。

 

明日、帰路につきます。

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<今日のワンポイント経験値>
最後だしどうこうというものがないので食べ物の話を。

 

5ヶ月日本を離れ、今、帰ったら食べたいものは何か。

 

第1位 うどん
そう、スシでもテンプラでもありません。
各地に日本食屋さんはそれなりありましたが、玉石混交ある中で最も再現性の低かったものが「かつおだし」。


ラーメンだったら肉系のおだしなので美味しいものもありましたが、とにかくうどんは日本で食べないといけないなとつくづく思います。

ここハワイに丸亀製麺がありますが、日本にあと数日で帰れるのだからと必死に我慢しておりました。

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第2位 カレー
単にカレー好きだからというのはありますが。しかし意外と各国カレーが食べられるお店は少なく、あっても基本的にいわゆるインドカレー(ナンと食べるやつ)です。


ちょいちょい食べてはおりましたが、いわゆるインドではなく日本の、それもスパイスカレーはご無沙汰ですので東京で行き倒したいですね。

 

第3位 缶コーヒーのアイスのブラック
こんなのどこにでもありそうでしょう?
意外とないんです。


まずギリシャを除くヨーロッパでは、アイスコーヒーの文化が基本的にありません。
今でこそスタバが各地にありますが、スタバ以外はアイスはまずやっていません。


&、コーヒーはカフェで飲むものなので缶コーヒーの文化がありません。
もちろんカフェのコーヒーの方が美味しいです。
でも、持ち運んで気分で飲みたいのです。

 

で、アメリカに行くとどうか。
もちろんスタバは死ぬほどあります。
が、気分で飲みたいので違うというのは上記。

 

そして缶(ないし瓶)コーヒーはあります。
が、基本超甘の砂糖ミルク入りです。

ボスブラックのように気軽に買って気軽に飲みたいのですがずっとできずにおります。


日本にずっといると、世界においてアメリカの次に日本が栄えてるんじゃね?というような気持ちになります。

が、なんてことはない、各国とも都会に行けば何だって揃っています。東京と同じくらい、またはそれよりも。

 

そんな中で求めても手に入らなかったこれらは、一見大したものではないけれど日本らしいカルチャーなのでしょうね。

 

<今日の支出>
・食費 60ドル
・宿泊 96ドル
合計 156ドル

 

<今日の1曲>
夏の終わり / 森山直太朗