DAY94 神々の領域⑧ ローマ③ 再びのバチカン
日本を出て3カ月経ち、最初の1カ月で800km、その後巡礼ではなくなったとはいえ2カ月で約600km歩いているので3足目の靴がもうボロボロです。
体も随分疲れがたまっていて、ホテルの居心地がいいので今日は出歩く気になりません。
まだ先は2カ月、無理せずしばし力を抜こうと思います。
午後はバチカン美術館の予約を入れていたので、それだけは外せまいとのこのこ起き上がってお出かけです。
昨夜見たのになぜ?と思われてしまうでしょうが、アテネ編でも書いたように僕は綺麗なものを見ると現実として頭に入って来ないので、ちゃんと見たいものは2回見ないとダメなのです。
人もそうです。
昔、販売をやっていた時代から今の営業職に至るまで、人、特に女性は2度会わないと顔と名前が一致しないのです。しかも美人ほどそうなのです。
損な体質です。
いずれにしても昨夜は閉館まで2時間しかなく、すっ飛ばしてしまったコーナーもあったので今日はゆっくりと。
昨日は暗くて展示がよく見えないコーナーも多々ありましたが今日はよく見えます。
やはり王道が一番なのかもしれません。
そしてやはり言えるのは、見所として紹介されているコーナーはやっぱり2度見ても、いや、2度見るくらいが面白いということです。
お気に入りは
装飾がえげつない「地図の間」
よくわからないけどとにかくでかい赤大理石の杯
ラファエロの間
そして絵画コーナーは昨日惜しくも見れなかったので今日がワンチャン。
じっくり見ていきます。
ラファエロ素晴らしい。
誰だか忘れたけどこの天使がスーパーかわいい
さて昨日と同じことを言いますがやはりバチカンといえば最後の審判でしょう。
「最後の晩餐」ではありません。
「最後の審判」です。
ごめんなさい、ローマに来るまで最後の晩餐だと思っていたのは僕自身です。
これです。
(ネット拾い画像)
これと天井画とが有名なので首が死にそうになるまで1時間弱ずーっと見ていましたが、ガイドを聞いてようやく絵の構成と意味がわかりました。
※オーディオガイドは別料金ですが借りたほうがいいです。
意味がわかるとどれだけ見ても飽きません。
ところでこの絵があるシスティーナ礼拝堂は写真撮影厳禁なのですが、やはりそこかしこに盗撮しているバカがいます。
老若男女国籍問わずで、だいたい全体の10%くらいの人数です。
警備員がめちゃめちゃいて、数分おきにノーフォトノーフォト言ってますからわからぬはずはありません。
こっそりこっそり撮って、撮り終わるとそそくさと逃げて行きます。僕と目が合ってバツの悪そうな顔をしている奴もいます。
「最後の審判」は、「悪いことをしたら地獄に落ちますよ」という絵。
天井画のうちの「アダムとイブの追放」は、「言いつけを破って楽園を追い出されましたよ」という絵。
このテーマの絵をわざわざ言いつけに背いて盗撮するってどんな気分なんでしょう。
バカなんでしょうね。
真横でババ、いえ、おばさまがこそこそ撮っていたので、「地獄に落ちる覚悟で写真を撮るのってどんな気分?ねえどんな気分?」くらい言ってみようかと思いましたがバチは勝手に当たればいいので知ったこっちゃありません。
美術鑑賞が最後は人間鑑賞になってしまいつまらなくなったので帰ってダラダラと。
バチカン徒歩圏内のホテルでよかったと改めて思う1日でした。
<今日のワンポイント経験値>
・バチカンに行くときは、大聖堂はもちろんですが美術館でもちゃんとした格好が求められます。
タンクトップはNG。半ズボンは、膝ギリギリならokっぽいです。
システィーナ礼拝堂に入るとき、チェックされます。
ひっかかっても一応布を貸してもらえるような話でしたが、最初からちゃんとした格好で行きましょう。
今日の美味
トマトソースのシンプルなペンネ
トリッパ
そしてティラミス。
定番3連発。
高級店でもないのに日本のお高い店より普通に美味しいのはDNAに組み込まれているからなのだと思います。
さすがイタリア。
<今日の支出>
・食費 49€
・宿泊 67€
・観光 28€
・洗濯 6€
合計150€
<今日の1曲>
Baby Stardust / TMGE
お気に入りになったこの像を見ていたらどうしてもこの曲がループしました。