無職中年、冒険の書 2nd

amebaownから移動してきました。

DAY102 南米北上紀行④ イースター島② 邂逅

明け方雨の音で目を覚ます。


ありゃ、天気に恵まれてないかなと思うもつかの間、8時には止んだのでありがたい。

 

宿近くの教会、カトリックだが島の土着の文化と融合していてまた不思議な様相を呈しているのだが、日曜の朝なのでミサを行なっていた。
ひとわたり参加、司祭の被り物がどう見ても酋長のソレ。

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世界は広いなあとつくづく感じ入る。

 

さて今日から本格的にモアイとの遭遇。


今日は自転車を借りて島のメインルート、東沿岸沿いを端まで走り島のセンター道で帰ってくる、地図上では25kmのルート。
普段日本でロードバイクに乗っているので、25kmなんて軽い軽い、と思いながらスタート。

 

したのだが結末はいかに。

 

市街近くのスポットから順に攻め上がる。

 

<vinapu>

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海がとてもきれい。
モアイは崩落。

 

<hanga te’e>

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海がとてもきれい。
モアイは崩落。
居住跡の遺跡あり。

 

<akahanga>

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海がとてもきれい。
モアイは崩落。

 

…出発から2時間強、未だにモアイの顔を見ていません。

須田亜香里の握手会なら「全然目が合わないね?」という釣られる前フリのパターンです。

 

後から調べたところによると、どうやら近代に島が発見された時にはモアイはほぼ全部が引き倒され、立っているものは後世の復旧によるものだとのこと。

そうとも知らず「やっと目が合ったね?」の釣り上げしたさに必死で自転車をこぎ続ける。

 

それにしてもおかしい。


地図だとここまでの距離は8km。
確かに自転車はロクに整備されていない、しかも重たいMBXのタイプだけれども、それにしても速度に対して倍以上の時間がかかっている気がする。

しかも、売店くらい道すがらにあるだろうと舐めていて、水500mlが1本、食料なしの装備で来てしまったのだけれども・・・

 

ない。


頭の中で警報が小さく鳴りはじめる。

戻ろうか?と思いつつ、まだちゃんとしたモアイを拝んでないの一念で走ったその先に遂に現れました。

 

<トンガリキ>

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遠目でこのシルエットが見えた時はさすがにうおおと声が漏れてしまいました。

 

お見事な姿。


待ちに待った「やっと目が合ったね」のお時間です。

 

写真だとわかりにくいですが、台座も高く、モアイの身長も目測で5m前後くらいでしょうか。
15体が一列に並ぶ姿はまさに圧巻。
しばし時間を忘れ古き時代に思いを馳せます。

 

話によりますと、何回か修復をしたけれど1960年のチリ地震津波で全部倒れてしまったと。
しかし1992年から日本の重機メーカー「タダノ」さんが重機持ち込み(&提供)して、全部直したんですと。


素敵な仕事ですね。

 

古代と現代の人々の思いが繋がったこの遺跡を有り難く拝見させていただきました。


さて、良いものを見たおかげで精神的には回復したのですが、とにかく足が重い&空腹。

 

宿までは地図上で15km弱。
帰路のすがらにも見所はいくつかあったけれどごめんなさい、とパスしてひたすら自転車と戦い、宿のあるハンガロア村にたどり着いた時にはもうボロボロ。

 

そんな一日を過ごしたのでした。

 

<今日のワンポイント経験値>
水と食料はハンガロア村から持参しましょう。
後日判明したのですが、東海岸のスポットで補給できるのは、anakenaビーチとrano rarakuだけです。
あとは一切売店などありません。
僕が不幸だったのは、逆奇跡のように上記2箇所を外したルートを組んでしまったことです。
冬でも日差しが暑いのでとにかく補給には要注意。

 

<今日の支出>
・食費 20900p
・宿泊 25000p
・自転車 15000p
合計 60900p

 

<今日の1曲>
True Colors / Cyndi Lauper

夕刻、村からちょっと歩いてTahaiへ。
夕焼けが綺麗な島です。
疲れがちょっと癒されました。f:id:tomoyak_travel:20180804140103j:image

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