無職中年、冒険の書 2nd

amebaownから移動してきました。

DAY163 アジアスパイシー紀行17 ポンフー①

さて、こんな程度で高雄を知った風になってしまっては失礼なのだけれど、僕としてはもう十分かな、ということで、島へ飛びます。

 


さて読んで下さっている方々、まずは「意外にマンゴー」で検索してください。

2017年のSKE48の夏シングルです。

f:id:tomoyak_travel:20181217234459j:image
きっとMVが検出されるからまずは見てください。
絶対に損はしませんから。みんな可愛いから。

 

 

で、この島です。

そう、今から向かうのは、このMVのロケ地となったポンフー諸島という島です。


東洋のハワイなどと昨今人気が出ているそうですが、そんなのは知ったこっちゃありません。


僕にとっては、SKEが低迷期から反撃ののろしを上げた記念的シングル、センターがゆななに移った歴史的シングル、そのロケ地であること、これがただ一つの意味です。

 

誰もわかってくれないかもしれないけれど、そういう島なんです。

 

そのためだけに行くのかって?
そうですよ、オタクなめんなよ。
須田さんの写真集のロケ地だからってキューバまで行ったのに比べたら屁みたいなもんです。

 

 

さてこのポンフー、情報がなかなかに少ない。
そもそもポンフーという名前じたい漢字なのですが、日本では出てこない漢字なのでカタカナにせざるを得ない。

 

東洋のハワイと呼ばれ昨今知名度が上がっているらしいですが、それって完全に今オフシーズンのビーチリゾートだということですね。


哀しい予感しかしません。

 

そんな中で宿も適当に市街地にある民宿を予約。
空港からのアクセスも謎だけれど、まあなんとかなるでしょうという感じで旅立ちます。


高雄の国内線空港、チケットにはゲート番号が書いてあるけれど、待合室がぼーんと1か所あるだけで、通常のゲートらしきものは見つかりません。

f:id:tomoyak_travel:20181217234756j:image
そんな中意外と稼働は多く、15分おきくらいに飛行機が出ていきます。
ポンフー行きに至っては、僕の乗る便の10分前に別会社の便が出ています。


コールがかかってパラパラと乗客がゲート(らしきもの)に向かいますが、オフシーズンのビーチリゾートに行く飛行機に乗る乗客は、どう見ても地元民だけ。


しかも1便に20人弱。
頭悪い稼働としか思えませんが、まあ競合どうしいろいろあるのでしょう。

 

自分の乗る飛行機のコールがかかります。
該当するゲート番号を見つけられないまま、他の乗客が向かうそっけない出口に、流されるまま向かいます。

f:id:tomoyak_travel:20181217234938j:image
f:id:tomoyak_travel:20181217234929j:image
f:id:tomoyak_travel:20181217234942j:image
f:id:tomoyak_travel:20181217234926j:image
f:id:tomoyak_travel:20181217234933j:image

出てみるとそこはまさに外。
エンジン音の響き渡る中、飛行機のすぐわきを歩いていくとそこにゲート番号が。

 

なるほど、こういうことか。
世の中にはまだ自分の知らない常識があるなあと感心します。


さすがにここまで原始的なつくりはこれまでの旅で見かけませんでした。

 

乗り込んでみれば飛行機自体は70人程度の大きさのプロペラ。
それすら3分の1しか埋まらない状態で飛行機は離陸します。

 

45分。


何もする間もなくちょっと音楽を聴いていたら到着です。

 

小さな空港です。


日本語の案内はちらほら見かけますが、日本語はおろか英語も伝わる人に限りがあります。
台湾国内ということで日本語の普及は多いのでしょう。


また、後から知るところによりますと戦時中この島でも日本軍の統治が行われていたということですので、その名残だと思われます。

 

少なくとも日本語の量に対し日本人客は僕しか見かけません。
というより観光客らしき姿がありません。

f:id:tomoyak_travel:20181217235058j:image
f:id:tomoyak_travel:20181217235102j:image

タクシーしかないかと出費を覚悟していたのですが、運よく市街地へ向かうバスを発見。
市街中心部のバスターミナルまで向かいます。


そしてこれがメインストリート。

f:id:tomoyak_travel:20181217235245j:image
季節外れということで覚悟はしていましたが、まさかここまで閑散としているとは。

 

この店美味しそうだなー、と看板を見て思った店や、グーグルマップで評価の高い店の前を通りますが、軒並み閉まっています。


平日だからかな、と思って貼り紙を見ると、大半が「19年4月まで閉じるよ」的なことが書いてあります。
つまり今空いているお店は、ごくごく地元民のためのお店です。

 

お土産屋さんもそれがお仕事ですから開いてはいますが、お客さんなどもちろん1人もおらず、店員もいるかいないのかわからないレベルです。

 


ところでロケ地巡礼するときには、今回はMVですのでもちろんそのMVのシーンというシーンをチェックしてから探し出さなければなりません。


しかし今回、急に進路をこちらに向けたので資料がありません。
いやyoutube、と思うも、SKEはエイベックスの吝嗇さのせいで1番しかアップされていません。


確か曲が終わった後のエンドロールでいろんな場所でのオフショットが流れていたはず・・・という記憶はあります。

 

ではどうしたかというと

f:id:tomoyak_travel:20181217235359j:image

奥さんに頼んでスクショならぬTV直撮りでシーンをもらう、でした。
忙しい奥さんに何をさせているのかというところですが、基本オタクに友達を作らないので仕方ありません。

 

なんでオタク友達を作らないか?
まあいろいろあるんだけど、単刀直入に言うと、人として欠如しすぎててムカつくから。
お前もだろうという声が聞こえますが、それは認めます。


でもね、僕は自分の推しの名前を偉そうに苗字呼び捨てとか絶対しないし。
弱っちいくせにイベントで周囲にオラついてマウントとったりもしないし。
背の低い女オタに立ち席の前側を譲ってあげたのに、当然面して礼の1つも言われなかったこととかもあるかな。

 

おっと取り乱してしまいました。


最近本当にイベントに行きたくなくなるくらいオタクが嫌いで、でも推しは大好きだから困っているもので。

 


さて、奥さんの協力の結果、ロケ地のパターンがわかりました。

1メインとなるビーチ
2古い町並み
3公園のようなモニュメント
4あとは細かい観光地っぽいところが4か所くらい

 

1のビーチがどこかはもうわかっています。
今僕のいる島から定期船で行かないといけないさらに離島です。
これは保留。

 

2から4はおそらくこの島の中です。
3日間で見つけないといけないなー、と思いながらまずは民宿へ。

 

グーグル先生に案内いただきながら、メインストリートから裏道へ。

 

角を曲がったその瞬間。
「あれ?ここ・・・」

f:id:tomoyak_travel:20181217235516p:image
f:id:tomoyak_travel:20181217235511p:image
これがMVのシーン。


f:id:tomoyak_travel:20181217235641j:image

f:id:tomoyak_travel:20181217235805j:image
そしてこれが民宿前の光景。


そうです、2の「古い町並み」は、民宿の前の通りでした。
詳しくは「中央老街」というストリートです。
50mくらいしかない通りですが、雰囲気があっていい場所です。

 

天気はダダ曇り、強風が吹きすさんで寒々しく、店もほぼ閉まっておりますが
ここでメンバーがキャッキャウフフしてたと思えばもうそれだけでここは天国です。

 

「あー、もうこれで十分」
本気でつぶやいてしましましたが、まだあと2日半ありますのでこの出オチ感はたまったもんじゃありません。


民宿の女主人は、観光地の人らしく、というよりそれ以上にサービス精神の強い人で、チェックインもそこそこに、「どこに行きたいか、何をしたいのか」を聞いてくれます。


ここでごまかしても何もいいことはありません、このお姉さんの協力を仰ぎましょう。

『これはここの通りだよね?』
「そうだよ、あっち側から撮ったようだね」
『去年の4月ごろこの子たち来たはずだけど知ってる?』
「それは知らない」
知らんのかい。

 

あとは臆面もなく、MVの写真を次々見せていきます。
わかるわからんは半々くらいの模様です。

 

「だったら周遊のシャトルバスに乗れば?」
シャトルバス??

 

シャトルバスというと送迎のイメージですが、話をよくよく聞くと島内の観光地巡りツアーバス的なもののようです。
1日2便、全行程は半日で料金は350NTD(約1200円)

原チャリをレンタルして闇雲に探すよりは効率的なので明日行ってみることとしましょう。


荷物を落ち着けたら、女主人が教えてくれた近所の観光地へ向かいます。
何があるのかの説明は的を射ませんでしたが。

 

f:id:tomoyak_travel:20181218000247j:image
f:id:tomoyak_travel:20181218000256j:image
f:id:tomoyak_travel:20181218000250j:image
f:id:tomoyak_travel:20181218000300j:image
で、行ってみたらこれ。
ただの廃墟の村にしか見えません。

 

茶店の可愛らしいお姉さんが挨拶してきたので聞いてみます。


「ここは何?」

 

我ながら質問がざっくり過ぎており、お姉さんも一瞬なんだこいつという顔でこちらを見てきます。


しかし僕が、本当に何も知らずにふらりと来たんだとわかるとしばし考えこみます。

 

『ここは・・そこに宿泊施設があって・・そっちに有名な歌手の記念館があって・・』


いや、どう見てもそれ以上に建物はあるのですが、働いている人をしてその2つしかコンテンツの出てこないテーマパークのようです。

 

ありがとうと礼を言い1周してみますが、中くらいの集落程度の広さで、行き合った人はいずれも従業員らしき3人だけ。
そもそも何だろうここは。
今でも謎は解けていません。


陽も沈み夕食へ。
せっかくの島です、シーフードが食べたいなあと検索。


少しお高いけれども、絶品のウニチャーハンがあるというお店へ。

f:id:tomoyak_travel:20181218000435j:image
f:id:tomoyak_travel:20181218000447j:image
f:id:tomoyak_travel:20181218000443j:image
f:id:tomoyak_travel:20181218000439j:image

ウニチャーハンとカニをいただきました。

 

けれども。


「素材を活かしたお味」と、「素材の味」では全然意味が違います。
ここのシーフードはどうやら、素材の味だけのようです。

 

ウニチャーハンは普通のチャーハンにウニを大量に放り込んだだけ、
カニは蒸しただけ、です。

 

日本の海鮮料理って、素材の味任せではなくちゃんと活かすための手を加えてるよな、と改めて気づかされます。
というより、醤油がほんの少しあればいいのに・・・。


基本旅先の味を楽しむスタイルの僕ですが、今回ばかりはそうはいきません。

海水のお味の料理は、僕には哀しいお味としか感じられませんでした。

 

見るところも食べるものも今一つの中、SKEだけが僕の希望です。

 

残り2日間どうしよう?と不安を抱えながら、1日目はただ出オチして終了となるのでした。

 

【今日のワンポイント経験値】
<ポンフー島、空港から市街地への行き方>

① タクシー
出口すぐのところにいます。
料金は300NTD前後だそうです。

 

② 宿の送迎
ホテルや民宿によっては送迎をしてくれるところもあります。
予約時に確認してみましょう。基本無料です。

 

③ バス
本数は少ないですが、市街までの路線バスが走っています。
出口横にあるインフォメーションに行って、直近のバスはあるか聞いてみて下さい。
時間帯にもよりますが、1時間に1本くらい走っています。

 

出口を出て右に曲がってすぐ、タクシーだまりの向こうにバス停はあります。
街中のバスターミナルまで約30分、19NTDです。

 

【今日の支出】
・食費 893NTD
・宿泊 900NTD
・バス 19NTD
合計 1812NTD

 

【今日の1曲】
意外にマンゴ― / SKE48