無職中年、冒険の書 2nd

amebaownから移動してきました。

DAY159 アジアスパイシー紀行13 香港③ しゃらくさい

おっさんになるといろいろポンコツになるものですが、これまでも3回一緒に海外旅行したYくんの寝言が以前よりもさらにひどくなっており、彼の心の健康と成婚の心配を思わずしながらたたき起こされた朝です。

 

 

朝食は現地のもの。
アジア飯は全般的に口に合いますが、日本を出て2週間、そろそろパンが食べたくなってきています。


今日は夕方にもう1人元の会社の後輩が合流するということなのでそれまではひたすら散歩です。


香港まで来てショッピングなどと言わないあたりが中年男性です。
Kくんだけが奥さんの指示でショッピングという名目のパシリにされているくらいでしょうか。

 


まずは2人の両替をしに重慶マンションへ。
九龍城が取り壊されてしまった今、香港らしい怪しさを残しているのはここくらいでしょう。


昨日お話した映画「恋する惑星」は2つのストーリーが展開するのですが、昨日のエスカレーターとは別のストーリーで、警官の金城武と密売人のブリジット・リンが出会って一夜の恋に落ちるのがこのマンションですね。

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だからここも見たかったところではあるのですが、入ってみると目に入るのはインド人、そして両替屋とカレー屋。

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階を上がると一気に怪しい空気。
そうそう、期待したのはこんな感じ。


香港というと、古い映画の中のイメージしかないんだけど、もっと猥雑で怪しい街を想像してワクワクしてたんですけどね・・・。

 

なんか今実際に見た香港は、口は悪いけど、売れないモデルと成金社長が「私たちアジアが好きなちょっとした旅のツウなのよ」気取りで安易に飛んでくるだけの場所にしか見えません。

最近、あまり有名ではないモデルのインスタを見るのが趣味なせいでしょうか、どうしても穿った見方しかできません。


しかしそういうモデルたちはなぜか頻繁に旅行していて、その渡航先で多いのがハワイ、そして香港。そして国内で高い寿司。

 

うん、しゃらくせえ。

 

しゃらくせえ評価はいつ振りでしょうか。
パリ、ニューヨークをはるかに飛び越えたかな。

パリやニューヨークは、しゃらくせえけど夢はありました。

 

香港には…掴み取るべきものは感じないなあ。

 


さてそういう捻くれたモテないおっさんの評価は置いておきまして。
(逆に言えば普通の人や若い女性などには楽しい街だということでしょう)

 


よし、男らしくブルース・リー銅像を見よう!
→工事区域の中に入っているから近くで見れないよ!

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ダメな国です。
悔しいからブルース・リーのポーズで写真を撮ったら誇張した米津玄師の真似をするザコシショウみたいだったので載せません。

 


じゃあ何する・・・?
面倒くさがりの中年たちはだらだらと悩みます。

 

昨日の山行ってみようぜ、トラムに乗りたい。
それわかるー。
JKみたいなリアクションでYくん案に乗り、おっさんずはだらだら移動します。

 


昨夜のような混乱はありません。
けれど1時間弱くらいの待ちでしょうか。


効率主義のKくんは言います、「バスで行きませんか?」
しかしロマンを追う男Yくんは「だからー、俺はトラムに乗りたいの!」
そして僕「それわかるー」
このやり取りの誰が正解かはわかりませんが、3人ともそれぞれ別のベクトルでポンコツなことは相違ありません。

 

そんなこんなして乗ったトラム。

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出だしは緩やかです。

が、中盤あたりからいきなり急角度になります。
木の背もたれに背中が押し付けられてデブには地獄です。

 

痛い痛い背肉が痛い!
と言っている間に到着。

 

 

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山頂からの景色。

確かにきれいですね。
夜景が見たくなる気持ちはわかります。

 

わあ、きれい。

・・・で、どうする?

 


おっさんだけなので、景色が綺麗だからと言って必要以上には盛り上がりません。


こう考えると、女子とおデートなどするときにどれだけ無理やり自分を鼓舞しているかがわかるというものです。

 


軽くだらっとして帰りもトラムで下っていきます。
なお下りは、背中側から落ちていくような座席になっていますので途中若干えづきます。
ご注意を。

 


トラム駅からセントラル駅までは、ようやく15番のバスに乗車です。
「最初からバスにしとけば安かったし早かったんじゃないですか?」Kくん。
「だから―、俺はトラムに乗りたかったの!」Yくん。
「それわかるー」僕。
ポンコツですから。

 


セントラルでIくんと合流。

おっさんと呼ぶにはやや早い年齢ですが、まあ若者とは呼べません。
なので結局、おっさんが4人になったそれだけです。

 

1人増えたところで何かテンションが上がるでもなく、部屋に戻ってダラダラし、夜が更けたら周辺見て回りの飲茶食べの女人街でパチモン、いや、店のおばちゃんいわくホンモノー、のSUPREMEの値切りしたりしつつの定番の観光スタイル。

 

からの、若手2名を先に帰らせ、古い付き合いのYくんと2人でそこからさらに昨夜の店に行き、カニを。

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どうしても食べたかったのです、カニを。理由なんてないけれど。

で、それからさらに夜の闇に消えるのかと思いきや2人とももうそんな体力もなく、ただ帰るという体たらく。
老いを感じます。

 


部屋に返れば昨日よりもさらに+1の人口密度です。
でもなんだか修学旅行みたいです。
Iくんは朝早かったらしく寝たがっていますが知ったこっちゃありません。


残りの3人でなしくずしに「iTunesよりお届け!想い出の曲&エピソード大会」開催です。

こういうのってその人の人生がわかって楽しいですよね。

 

で、こういうのには失恋エピソードがよく似合うのが常ですが、おっさんたちはそういう想い出が遠い日の花火になってしまっているようで、脳味噌のはるかあっち側に格納されてしまって出てこないようです。

 

最終的になぜか「結婚式の入場曲」が飛び出す始末となったのでお開きになりました。

 


なお、Yくん37歳はまだ結婚式の入場をしたことが一度もありませんので、次の大会ではこの流れに乗っかってくれるといいなあ、と願ってやみません。

 

そういえば
高校の友達
大学の友達
楽器屋時代の友達
そしてYくん


各年代、一番仲のいい友人は全て結婚していないのは偶然なのでしょうか。
僕が結婚貧乏神なのでしょうか。

 

僕のせいではないことをYくんが証明してくれますように。

 

【今日のワンポイント経験値】
ないですね・・
昨日の店(興記)、土鍋ご飯だけじゃなくてカニも美味しいよ!くらいで。

 

【今日の支出】
・食費 490HKD
・宿泊 518HKD
・土産 543HKD
・トラム 52HKD
合計 1603HKD

 

【今日の1曲】
光 / 宇多田ヒカル
僕の結婚式の入場曲だそうです。うわこんなとこでそんな話すんのだっせえですね。