無職中年、冒険の書 2nd

amebaownから移動してきました。

DAY158 アジアスパイシー紀行12 香港② 仲間がくわわった

さて今日から旧友が合流するのでエアbnbのマンションに宿を移さなければいけません。


しかしそちらのチェックインは14時。
そしてホステルの常で早朝起床。

 

暇です。


仕方ないので屋台で朝食を取ります。
でも暇です。
そりゃそうです、屋台の朝飯なんて10分もかかりません。

 

 

なんでこんなにすることないかなあ、とよくよく考えてみますと、市内に手軽に行ける史跡や寺院のようなものがないのです。

 

同部屋の台湾人の男の子が出かけようとしているので、どこ行くの?と聞いてみたら、郊外にある山にハイキングに行くそうです。
調べてみたら片道1時間半。
うーん。今日はそんな気分じゃない。


11時まで時間をつぶしてからホステルを出ます。
あと3時間。
そして容赦なく暑い。

こういう時は歩きましょう。


ということで、太子地区から今日の宿泊先の尖沙咀地区まで歩きます。
と言っても地下鉄3駅程度なので散歩です。

 

昨夜見かけた喫茶店に向かいます。
エスプレッソマシーンで中国茶を抽出しています。
不味かろうはずがありません。

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ただ、甘さは控えめのほうが日本人にはいいかな。

 


暇なので九龍公園に立ち寄ります。

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これは・・
下手くそなオマージュなのか?
インスピレーションを受けた結果の芸術なのか?

香港人の気質がわからないため一概に判断できません。

 


そして海沿い

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友人が合流したら向こう側に渡ってみましょう。


なんだかんだしていたら14時です。

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こんな部屋でした。


場所は、東京でいえば渋谷のど真ん中。

こんな素敵なところで、おっさん3人の2泊3日の共同生活です。
文字面だけ見ても地獄絵図です。

 

おっさんずテラスハウス

 

女子受けするものを2つ組み合わせたとたんにまったく受ける気配のないものになるのは何故でしょうか。
赤と緑を混ぜると薄汚い茶色になるのと同じ原理でしょうか。

 

というわけでとりあえず一人でビール。

 

 

2時間後、友人2人が合流。
駆けつけ即、3人でビール。

 

友達というのは、何か月や何年ぶりでも高速道路のインターで上手な合流をするようにスムーズに速度感が合う人のことを言うのでしょう。

なおこの2人は前の会社の同期Y本くんと後輩K松くんと言います。


以後YくんKくんで。

 


さて昼下がりのおっさん居酒屋は放っておけば止まらないので、陽が暮れる前にお出かけ。

 

向こう岸の香港島、セントラルへ。

僕が香港で唯一行きたかった場所。

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このエスカレーター。


香港島は急こう配だから、住民が楽に上まで行けるように作られた、世界一長い(今もかな?)エスカレーター。

 

1996年公開の香港映画「恋する惑星」で、ファストフード店員のフェイ・ウォンが、常連客で好きになった警察官のトニー・レオンの、エスカレーターから見える部屋をのぞき込むんです。

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で、トニーがいないことを確認して勝手に部屋に入って掃除とかしちゃうっていうね。

 

こうやって書くととんでもないストーカーの話のように聞こえますが、フェイ・ウォンがかわいいからいいのです。


さあ僕の気持ちもフェイ・ウォン
おっさんだけど。

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登る。

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登る。

けれど。

 

この映画が公開されてもう25年。
街並みも大幅に変わったらしく、エスカレーターわきには洒落たお店は並んでいますが、トニーが住んでいたようなマンションはもうありません。


なので単にショップを眺めるおのぼりさん。

仕方ない、これも時の流れです。


なおこのエスカレーター、上りだけです。
下りは階段。

なのでルートを変え、ビクトリアピーク(100万ドルの夜景が見える山頂)行きのトラムまで下っていきます。

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ここまで来たので夜景も見ていきたいものです。


ところが。

 

トラム駅は鬼のような行列。
さすが世界的にベタな夜景。

 

握手会で研鑽を積んだ行列研究家の僕の見立てでは、おそらく2時間は下らないかと。


さーてどうしようか、なんて言いながら歩いていたら、悪名高きタクシーの運転手がキャッチしてきました。

 

「山頂まで!350HKDでどうだ!」

「あぁ?」

ありえない値段です。


往復か?と問うも、まさかの片道です。
「高っ!」と言って立ち去ろうとするも、「いや、トラムだって300ちょっとするぞ!」

 

そんなわけありません。
トラムの往復券に展望台やらなにやらいろいろ特典がついてやっとその値段です。


往復だけなら52HKD。

 

でもこの行列嫌だろ、俺たちに頼るしかないぜ?的な顔して「で、どうする?」なんて言うので、「うん、高い。だから、行・か・な・い。帰る!」と吐き捨てて終了。

 

そう、別におっさんずで夜景をどうしても見たいなんてことあるわけもなく。
誰しもが夜景を見たがると思うなよ香港。


ちなみに、タクシー乗り場はちゃんとあります。
そこには「山頂まで60HKD」と、ちゃんとレギュレーション価格が明記されています。

 

こいつらクソタクシーは、その乗り場から離れたところに止めて客引きをしています。
絶対に使っちゃダメ。


使う人がいるから調子に乗るんですこのクソタクシー。

 

でも行列なんて嫌・・・というあなたに。

――――――――――

【今日のワンポイント経験値】
<100万ドルの夜景を見にビクトリアピーク山頂まで、ぼられずに行く方法>

 

① トラム
→夜間は行列必至。数時間並ぶのは時間の無駄です。
なので陽が沈む前に登ってしまって、上で日没を待つ手があります。
上にはいろんなショップもレストランもありますので、仲の良いカップルなら良い時間になるでしょう。

 

② 現地ツアー
→お金さえあれば最強。ですが、滞在時間の制約は避けられません。

 

③ ホップオン・ホップオフバス
→観光地によくある乗り降り自由観光バスです。
1日券(ないし2日券)を購入、その間自由に使えます。
いくつかのルートが決まっていてその中のバス停ならば乗り降りは自由。
値段は高いですが、他の観光スポットもくまなく回る人にはいい選択肢です。
もちろん山頂もルートに入っています。

 

④ タクシー
→トラム駅でつかまえたらだめです。
もっと下で乗って、ちゃんとメーターを回させればぼられません。

 

⑤ ローカルバス
→これが一番安い方法です。
セントラルの駅から出ている、15番のバスが山頂行き。
看板に「山頂 PEAK」と書いてあれば正解です。
料金は5.1HKDだったかな。


前乗り、料金先払い方式です。

おつりが出ないので小銭、もしくはオクトパス(地下鉄駅のカスタマーサービスコーナーで買える、香港版SUICA)で乗りましょう。
海外のバスというと最初は緊張しますが、日本と特に変わりません。

 

何時間も並ばなくても、高いお金を払わなくても何とでもなります。

―――――

 

さて九龍側に戻れば夕食の時間です。
1人だと食べることがなかなかできないので、火鍋が食べたいのです。

 

が。
今日は金曜日。
繁華街もバカみたいに混んでいます。
火鍋屋もいくつか回りましたが、予約なしでは入店すらできません。


さてどうしたもんかいなと腹を空かせてうろうろしていると、YくんのSiriが何やら打開策を見つけたようです。
火鍋じゃないけれど、別にこだわらないので行ってみましょう。

 

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興記菜館。
どうやら近隣で複数店舗を運営しているやり手ローカル食堂です。
土鍋炊き込みご飯が名物とのことですが、土鍋が積み上がってるさまを見てしまったらもうここしかないでしょう。


これはSiriのグッジョブ。


入ってメニュー見てから思い出したのですが、ここはそういえば以前TVで紹介されていました。


カエルの足の炊き込みご飯ー、きゃー、なんてそういえばやっていましたね。

ですがカエルの足ではなくおすすめからいくつか注文。

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唯一の難点は、おかずが出ているのにビールが来ない。
3回ほど催促してようやく登場。
アサリの炒め物が・・冷めてしまったよ・・・。

 

とはいえ大満足してぶらぶら帰宅。

 

昔ならここからもう一騒ぎというところですが、今や全員40前後。


旅の疲れでいとも簡単に就寝。
こうやって老いていくんだなあと感じた香港の夜なのでした。

 

【今日の支出】
・食費 386HKD
・宿泊 518HKD
・洗濯 43HKD
・切手 15HKD
・船 2HKD
・電車チャージ 150HKD
合計 1114HKD

 

【今日の1曲】
よふかしのうた / Creepy Nuts