無職中年、冒険の書 2nd

amebaownから移動してきました。

DAY148 アジアスパイシー紀行③ コロンボ

KLでの宿泊はまるでモビルスーツコクピットのような近未来スタイルのカプセルだったのですが、寝がえりを打てば軋む、トイレは紙がない、シャワーは水、と、他は近未来どころか昭和じゃねえかと。

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どうせなら全体的に近未来にしてくれよと思いながら起床です。

 

 

さてカレーラバーな僕ですが、現地のカレーを朝から食べるのは体が全力で拒否しています。


宿の横の食堂は朝から絶賛カレー臭がしていますが、スパイスから背を向けてセブンイレブンで菓子パンを買うという、2日目にして背信行為。

 

でもカレー信者である僕はそんな朝の背信行為を恥じ、昼食は空港の食堂で今日も今日とてナシカンダールです。

 

適当に選んだ結果はこうなりました。

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(12時から時計回りに)

・キノコのような味だが見た目はメンマの穂先のような炒め物(うっすらカレー風味程度)
・牛肉炒め(オキアミの佃煮味)
・ラムの炒め物(甘辛醤油味)
・卵マサラ(チリトマト風味)
・トマトライス

 

ほぼほぼカレーではありませんでした。
確かに彼らはカレー屋ではなく定食屋ですから、こういうこともあります。


僕がカレー屋になっても、カレー屋だからってカレーにストイックになりすぎる必要もないのだなと、不思議と納得です。

 

 

と満腹をさすりながら思っていたら、機内食が出ました。

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開けたらカレー。
チキンとダール(豆)。このダールがまた美味かったです。
やっぱりこの旅、切っても切れぬはカレー。


飛行機はスリランカエア、日本人を1名も見かけることなく空港到着です。

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ロビーに群がるタクシー運転手は、こちらがATMでお金をおろしていても、simを購入していてもおかまいなしに客引きをしてきます。


僕「バスあるんだろ?俺バスで行くからいらない」
タ「いや、バスなんてない。20ドルで行ってやるからタクシーに乗れ」


こんな感じでふっかけてきたもんで、うるせえ知ってんだ俺はこの野郎、という感じで攻め込むと、「ああ、ローカルのバスな。ツーリスト誰も乗らないけどな」と捨て台詞。


こういうとこが嫌いなんだよな、アジア。

と思いながら出口を出た先にいたのは。

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君、一応首都の国際空港の連絡バスじゃないのかね、と問いたくなるボロさと怪しさ。


確かにツーリストは乗っていません。
でもいいんです、200ルピー(130円)で済むし、急ぐ旅でないし。

 

バスには時刻表らしきものはありません。
人がいっぱいになるのを待って出発します。
幸いにも夕刻、空港で働いた帰りらしき地元民で15分後には満席になり出発です。

 

高速道路を通っている限り、風景はやや都会的な感じです。

が、スリランカはそもそもインドの隣の島国。
目的の街、コロンボにある、バスセンターとは名ばかりのレベルの建物に着くと無秩序に何台ものバスとトゥクトゥク(原付タクシ)と人が入り乱れ、表通りに出るためには人1人分の狭さの通路しかないマーケットを通り抜けなければいけないというもの。

インドっぽい混沌が広がっています。

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写真を撮ったら妙にフィルターっぽく撮れたのですが何かと思ったら、排ガスで空気にモヤがかかっています。
田舎部はジャングルだけど、都市部は狂ったように人が自然を破壊しています。
僕の鼻も排ガスで破壊されそうです。


宿で一息ついて夕食へ。
コロンボという都市は首都だけあって外国人も多く来るようですが、海の側には外国人用高級ホテルと外国人向け飲食店が並んでいます。

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そちらに入るほどのお金もないので、軽く冷やかしたのち、さっきのバスセンター近く、電車の駅前へ。

 

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駅前には食堂が数件並んでおり、どの店もチキンビリヤニ(日本で食べれば1000円強)が150ルピー(100円)で食べられると看板を掲げています。

大好物がこの安さとはさすが本場、さっそく1軒に飛び込みます。


ビリヤニちょうだい、と言いながら店に入って3分後、「ごめん売り切れだから普通のメニュー頼んでくれないか」と。


ふーん、まあ、そんなこともあるよねと思いながら、じゃあいいやと出て隣の食堂へ。

 

ビリヤニちょうだい、と言いながら着席すると同じように「ごめん売り切れ」だと。

 

確かに本当に売り切れもしれません。
が、売り切れだったら3分も確認に必要??
高い(といっても300円しないくらいなんだけど)メニューを頼ませようというのか??
タクシー運転手の件で既にこの国民に疑心暗鬼な僕は全て疑ってかかります。

 

「じゃあもういいや、いらない。ところでビール飲めるとこないの?」


敬虔な仏教徒の国なので、イスラムほど禁じられてはいませんが、日本のようにどこでも売っているわけではありません。


しかしないほど飲みたくなるのが人情。

 

「おお、それなら目の前にあるぞ」
写真に撮るのもはばかられたので写真なしなのが悔やまれますが、駅前の飲食店の並び、ソフトドリンク販売店の隣にそこだけ異空間のように入り口が目隠しになった掘立小屋、表には「BEER STAND」と、小さく張り紙。


さっきから通っていても全く気づきません、
なんなら薄汚い公衆トイレだと思っていました。

 

 

大学生のころ、新潟市街から30分以上車で行った国道沿いに、普通の本の奥の閉ざされたコーナーで裏ビデオを売っている本屋があったのですが、この入る際の背徳感はそこの裏ビデオコーナー以来です。

 

先客は地元民が1人、やはり裏ビデオコーナーで鉢合わせたような気まずそうな顔をしてこっちをじっと見ています。


カウンターに行って「ビールくれ」と言うと、やはりこれも見えにくいようになっている冷蔵庫から出してきます。
しかし僕の英語が悪いのか、いくらか聞いたら500だとか280だとか二転三転します。


結局280ルピーという話なのですが、僕は頭の中で計算します。

280×1.5だから400円強か・・・、ボッてんじゃねえか?と。
「おいこれ高くないか?本当はいくらなんだよ!」と言うと、裏から出てきたボスらしきおっさんに「うるせえ気に入らねえなら出てけこの野郎」的なことを言われて叩き出されました。

 

「なんだよもう、いいよじゃあコーラ飲んで寝るよ」
ぶつぶつ言いながら宿に帰る道すがら、衣料品のマーケットが並んでいます。
そういえばTシャツが足りていません。
2着ほど買っていこうかしら。

 

「よう、安いのくれ安いの」
「おお、たくさんあるぞ。アディダスか?ナイキか?何が好きだ?」
「何ってお前、安いのが好きだから安いの出せよ。」


クッソダサい象柄のやつが出てきました。

「まあいいや、いくらだよこれ」
「700ルピーだ」
「(これで1000円だと?)高いね、いらない」
「じゃあいくらなら買うんだ」
「(こんなもんトルコだったら500円しなかったな)350だな」
「そりゃ無理だろ、帰れこの野郎!」


以上のやり取りの間、5人くらいのスリランカ人に四方を囲まれています。
ですが一歩も引くか馬鹿野郎、です。
しかし値引きする気がなさそうなので帰ります。ダサい象柄だし。

 

おっかしーなー、いくらなんでも2軒続けて追い出されるって??
と考えていたらふと気が付きました。

 

※ここまでの僕の頭の中の為替レート
→1ルピー=1.5円である。よって言い値の1.5倍をしなければならない

※本当のレート
→1円=1.5ルピーである。よって言い値の0.67倍をしなければならない

 

うん、分母と分子を完全に間違えていました。
ごめんよ2軒のお店、僕計算苦手なんだ、だから出世できなかったんやで…
ただしダセえ象柄は許さんけど。

 

てへぺろーなんて言いながらうっすら反省してコロンボの夜は更けるのでした。

 

【今日のワンポイント経験値】
スリランカのsimは空港で買っても1000円くらいなものです。
しかも昼の時間帯4GB、夜は5GBまで使えて、回線も4Gです。


道とかのインフラはひどいのに、ネットのインフラは整っています。
simフリーの携帯を持っているならとっとと買ってしまうのが一番です。

 

何より道とかマーケットの中が入り組んでいて、maps meだけでは不安が残ります。
通信は真っ先に確保することをお勧めします。
空港にDIALOGの店があります、DIALOGが最大手ですので間違いありません。

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② 空港バス
バンダラナイケ国際空港は出発棟と到着棟に分かれています。
到着棟には出口が2か所、「EXIT 1」と[EXIT2」があるので、1のほうを出てください。
道を挟んで真っ直ぐ先に、運が良ければバスが止まっています。


コロンボ行は「187番」です。


もしバスが止まっていなくても大丈夫、いつか来ます。
なお、バス停のような目印はありません。
なんとなく車が止まれるなーというスペースがあります。


そこです。


料金は前払い。行きは200、帰りは150だったので行きはうっすらボラれたのでしょう。
1円たりとも許せない人は、「チケットを出せ」と言ってください。
料金係は、チケット印刷機を持ち歩いています。
そうすればぼられません(多分ですが)

 

③ クアラルンプールの空港の話

出国時の保安検査に要注意。

イミグレ前に、カバンだけのチェックがあります。

しかしこれで終わりではありません。

ちゃんとした保安検査がどこにあるかというと、出発ゲートにあります。

 

で、何が問題かというと水です。

 

最初のチェック時飲みかけの水は捨てないでください。

出発ゲートで捨てられてしまいます。

 

僕は最初のチェック時捨てて、中で水を買ったら次の瞬間に保安検査でした。

しかも空港内、街中の5倍くらいの値段の水しか売ってない!

大事に飲もうと思っていたら、即捨てろです。

何人か中国人がブチギレていました。

 

しかもゲート内に販売機とかないから、渇き地獄です。馬鹿なのかなクアラルンプール。

 

【今日の支出】
(マレーシアリンギット
・食費 36RM
・土産 86RM
・電車 3RM
合計 125RM

スリランカルピー=0.6円 LKR)
・食費 300LKR
・宿泊 2700LKR
・携帯 1300LKR
・バス 200LKR
合計 4500LKR

 

【今日の1曲】
WOMAN ”Wの悲劇より”(カバー) /

上白石萌音