無職中年、冒険の書 2nd

amebaownから移動してきました。

行ってわかった!旅のヒント① マチュピチュ 本当のところのおはなし

さて旅は終わりましたが、その中で日々の記事からは割愛した、いわばマニュアル的なものを旅のヒントとしていくつか上げて行きたいと思います。

 

まずは第1回、旅人を不安と混乱に叩き落とすことも多いマチュピチュのおはなしから。

 

 

現在、マチュピチュ遺跡への入場には多くの条件付けがされています。
これはペルー観光省がルール改定を行ったことに起因しています。


この記事は、その通達(と、それに基づいたガイドブック等の記載)と、実際の現場の状況を比較したものです。

 

観光省はマチュピチュという人類にとって大きな財産を守るためにこの通達を出しており、厳守が推奨されるべきものであることは大前提です。
なので、決して「言うことを聞く必要はない」という意図の記事ではありません。


ただ、ガイドブックやネット等で言うことが様々違う中、個人手配客が混乱し必要以上に心配しているのも事実なので、参考用のただの報告だと思ってください。


もちろんいつまでもこの事実が続くわけでもありません。
状況は変わるものですので、あくまでも自己責任で活動してください。
(ノークレームノーリターンノー炎上でお願いします)


行ってみてわかったマチュピチュ遺跡の実際
(2018年8月現在)

 

<ペルー観光省通達との比較>


① 入場は午前6時から正午まで、または正午から午後5時半までの2交替
→午前、午後はチケットに明記されているので違う部には入れません。
ただ、午後の部の受付は前倒しで11時から行っているのは通達どおりです。

 

② 滞在時間は入場から最大4時間とする
→入場記録などはつかないので、時間制限は実質ありません。
制限時間を気にして太陽の門やインカ橋を諦める必要はありません。

 

マチュピチュ遺跡への入場にはガイドの同伴が義務づけられ、ガイドは始点から終点までの間少なくとも3時間同行する義務を負う
→ツアー客はガイドが込みになっているので問題ないとして、個人客にとっての最大のハードル。
ですが、遺跡入場口でガイドの同伴の確認は行われていません、つまり、ガイドなしでも入場できます。
また、ガイドも実際は2時間程度で終わらせたりするケースも多く(回転を上げるため)、2時間程度で終わったりします。
双方義務を守れていないのが現実です。

 

④ 2日連続で入場する場合、2日目は前日のガイドの名前を言えば特例的にガイド同伴は免除となる
→遺跡入場口でガイド同伴の確認はありません。

 

 

<その他、行ってわかったこと>


① ガイド同伴を希望する場合、事前に日本やクスコから予約する必要はあるか?
→全くありません。
入場口前にガイドが多数いますのでそこで捕まえればいい話です。
事前に予約しても会えないという話も聞きます。
単にそのガイドがその時間遺跡の中に入ってしまっていればアウトだからというのもあるでしょう。

 

以下の点には注意してください。
・時間帯によってはガイドが全員中に入っていて入り口にいない時がある
→こういうこともあるから同伴の義務化と言っても完全厳守にはなっていないのかと思われます。

 

・遺跡にいるガイドは英語かスペイン語、またはその両方話せる、という3種類しかいない
→日本語ガイドをご希望でしたらそれは日本からの事前手配が必要です

 

② その場でガイドを頼むとして料金は?
→個人だと80ドル(ソルではありません)、グループだと1人15ドル。
これは一律です。

 

グループは6人以上です。
個人客のグループ化はタイミングによって2通り。
・先に6名未満の人数を集めているグループに加わる
→ガイドが声をかけてくるので、もうグループができているか確認してください。

・自分を軸に6人集める
→ガイドに「グループがいいから6人集めて」と言って近くで待っていれば集めてくれます。多少時間がかかる場合はあります。

どうしても集まりが悪い場合、6人以下でもスタートする場合もあります。
その場合は1人あたりの金額は多少上がります。
(僕は5人グループで、1人27ドルでした)

 

基本ソルではなくドル払いなので、ドルを用意しておきましょう。

 

マチュピチュ山ないしワイナピチュ山に登る際の入場は?
→チケットに記載の入山時間は厳守です
(10分くらいの前倒しはありますが)

 

両方の山とも、山と遺跡見学の兼ね合いは2通りあります。

A. 遺跡入場→山入り口へ→登山→下山→残りの遺跡を見学→遺跡退場
B. 遺跡入場→遺跡を1周見学→遺跡退場→遺跡再入場→山入り口へ→登山→下山→残りの遺跡を再見学→再退場

 

チケットには「再入場禁止」とあり、山に登らない場合はそれは厳守なのですが、山のチケットも込みだと2回入場が可能になります。
どちらを選ぶかは次の④の項目を考慮すると良いと思います。

 

④ 遺跡内の絶対ルール「一方通行」
ここまでは結構適当だったのに、これだけは絶対です。
レンジャーが目を光らせ、どんなに遠くからでも警笛を鳴らしてきます。

 

遺跡の入り口から出口までの道のりは3つのルートに定められています(推奨ではありません、決まりです)

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ポピュラーなものは遺跡外周を一周するライン。
ガイド同伴の場合もこれです。

 

しかし例えばこのラインは、最終盤の選択によりコンドルの神殿を外れてしまいます。
後からそれに気づき、その分かれ道のところまで逆走しようとしたらアウトです。

つまり以下。
・遺跡だけのチケットの場合、事前に見たい遺構の優先順位付けをし、上位から押さえることのできるルートを選択しておく


・どうしても2ルートいきたい場合は、2回分のチケット(2日間と、午前午後、最悪同じ日同じ部のチケットを2枚)を持っている必要がある


マチュピチュ山もしくはワイナピチュ山に登る人は、上記のように遺跡を2周することができるので1枚のチケットで2ルート回れます。
ただし、山に登る所要時間から考えて登山前にオプショナルの1周は済ませておくべきでしょう。

 

以上が入山に関する現在の事実です。
一生のうちに何回も行けるような場所でもないので、ぜひ憂いなく楽しんできてください。

 

 

<遺跡以外のはなし>


① トイレは遺跡内にないのは本当か?
→これは本当に本当です。出ようが出まいが絶対に入場前に行きましょう。
なおトイレは有料。1回1名2ソルです。

 

② 村のバスチケット販売所&バス乗り場
→道路の大規模工事のせいか、現在ガイドブックや地図と違う場所になっています。

 

・アグエスカリエンテス駅を出て、マーケットを通り橋を渡る。
橋を渡ってすぐのところで脇にある階段を降り、下の川沿いの道に降りる
→そこが地図などではチケット売り場&バス乗り場とされているのでここを起点とする

 

・バスチケット販売所
起点から川沿いの道(坂)を登る。
50m強登った角を左折。
小さなホテルが並ぶ細い通りに入って数軒め左側がチケット売り場。

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・バス乗り場
起点から川沿いの道(坂)を下る。
線路をまたぎ、さらに200mほど降りた右側がバス停。

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朝は確かに並びます。

 

③ レアな絵葉書
観光地なのでさまざまなお土産が売られていますが、その中でレアな絵葉書がありました。

それは、ハイラムビンガムが発見した当時のマチュピチュの写真の絵葉書5枚綴り。


僕は「明日でいいや、村で買えばいいや」と後回しにしてしまって結果入手できませんでした。
誰か買ってきてくれないかな。

 

・遺跡の外、帰りのバス待ちの並び列への物売りのおっちゃんの1人が持っている
・そのおっちゃんがいないと売っていない
・村のお土産屋にもない
・何ならクスコにもない。写真自体はクスコのマチュピチュ博物館で見ることができる

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現在の姿と見比べる資料として持っていると楽しいと思います。

 

④ 郵便局
これはマチュピチュの日のブログにも書きましたが改めて。

 

・アグエスカリエンテス村のメイン広場、プラザ・マンコ・カパック、そこで山側のカトリック教会に向かって立つ
・教会の左手にカフェ、ラティーノコーヒーがある。
・そのさらに左手に、山に向かう階段がある。その階段を登らず、階段手前で左に伸びる細い路地に入る
・5歩で郵便局。ただしすごい小さいのでわかりにくい。
「SEAPOST」と書いてある、これもまた小さくて段ボールでできた心もとないポストが目印。

 

特典
マチュピチュにあるものとは違うスタンプが押せます。
「スタンプ押したい」と言わないと出てきません。
・切手が買えます。が、マチュピチュらしい絵柄ではなくなぜかピスコの絵柄でした。

 

⑤ 物価は?
→高いです。観光地だし。
土産物もクスコと比べると同じもので1.2から1.5倍の値段です。

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レストランも「お手頃」と評価が書かれていても、都市部と同じ値段です。
でもそれは仕方のないことです。

 

⑥ アルパカって美味しいの?
→個人的意見ですが、美味しいと思います。

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⑦ 写真を撮るなら
→子供達をモデルに写真を撮るなら、お小遣いをあげないといけません。
2ソルが相場です。


でもペルーの子達は本当に可愛らしい子が多いのでそのくらい惜しくはないでしょう。


僕はガイドブックを持っていないので、もし既出の情報だったりしたらそれは生暖かく見てください。

 

秘境のようで、そこまで謎めいた場所でもないアグエスカリエンテスとマチュピチュ


もし情報不足で躊躇している人がいるなら、少しでもお役に立てば光栄です。

ではまた。

 

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