無職中年、冒険の書 2nd

amebaownから移動してきました。

DAY141 ラストヴァース16 ロサンゼルス③ ミュージアム三昧

リトルトーキョーには日本と変わらない日本食材の品揃えのスーパーがあります。

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旅の間、たまにヨーロッパ仕様のカップ麺などの和食?製品は見かけましたが、ここまで本格的な品揃えはまさに140日ぶりです。

 

で、この品揃えを見たときにどう思ったか。
懐かしい・・・ではありません。

ああ、つまんない。でした。

 

いけませんね。
日本における日常に戻るには努力が必要だと思います。


今日は近場で過ごします。

① ジャパニーズ アメリカン ナショナル ミュージアム

日系移民の博物館です。

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彼らの歴史が掘り下げられていますが、第二次大戦中に日系人が受けた迫害など、学校では習わない世界史があります。
もっとこういうのを教えてほしかったな。


特別展示、ハパ展。

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言うなれば、混血の人たちがそのことにプライドを持っていることがわかる展示。

顔写真の下にメッセージが書かれていますが、このメッセージが全てポジティブ。
ポジティブというか、自己をきちんと肯定している、と言った方が正解でしょうか。

 

旅の間ずっと、外国人の自己肯定感の強さを感じてきました。
そしてこの展示はその最たるもので、自分と家族、先祖が紡いで来た血を皆、心から誇りに思っているのです。

 

羨ましく、かつ辛くなります。

 

この旅を通して今、僕は自分が日本人であることに誇りを持てません。
というか、外から見ていて日本に誇りを持てなくなってしまいました。
いや、大きな問題にすり替えただけで、本当は自分自身に、なのでしょうか。


旅に出る前に比べ、自己否定感はなくなりました。
しかし、外国人の高い自己肯定感はまだ理解できず程遠いところに立っています。

 

これは帰国してから、生きている限り考えなくてはならない問題なのだと思います。

 

② グラミー博物館

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俳優と違いミュージシャンの土俵だし、メジャーどころもバシバシ出てくるので、蝋人形館のような取り残され感はありません。

 

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マイケルジャクソンコーナーもあり


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コルトレーンが特別展示。

久しぶりにちゃんと聞くけれどやっぱりいいですね。

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音楽やグラミーの歴史も紐解かれています。


何よりいろんな曲を聴きながら回れます。
お好きな方は飽きないと思いますのでぜひ。

 

③ THE BROAD
現代美術館です。
向かいに通称mocaという近代美術館もありますが、作家リストを見たらこちらのほうが好きそうなのでこちらを選択。

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オンラインで予約をしたのですが入場料0円。
いつもなのか、木曜限定なのかはわかりません。
でもラッキーです。


いわゆる現代の前衛芸術より見応えのある作家が多いです。

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村上隆とか

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ウォーホールとか

さすがアメリカンアート、全体を通してpop感があります。
この旅でさまざまな美術館に行きましたが、今までにはなかった雰囲気です。

 

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一番のお気に入り、バーバラ・クルーガー。

現代美術もpopにしてくれるとわかりやすくていいですね。

前衛はよくわかりません。

 

 

他にも大聖堂にも行ったりしましたが、美術・建築とも、国に歴史がないためヨーロッパに比べて深みとコクが足りません。
でもその代わりキレで勝負、とでもいうような明るさがあります。

こういうpopさも悪くはないな、と、今だから思えます。


どっちが好きかと言われれば断然ヨーロッパですが。

 

これにてロサンゼルスはおしまい。
明日から、帰国前最後の地に向かいます。

 

<今日のワンポイント経験値>
なし。

 

なのでちょっとホテルの話。
ここはホテルですがバストイレ共同、キッチン付きのホステルとホテルの中間みたいなもの。
よってホテルより他の宿泊客と行き合う機会も多いのですが、これがまたクセの強い、映画「ホテルヴィーナス」に迷い込んだような人たちです。

 

・そもそも従業員が他人と目を合わさず口癖がひたすら「すみません」(日本人)
・昼間はドアを開けっ放しでYoutubeでヒーロー戦隊ものを見たおし、夜はキッチンで若い女子を恫喝するおばさん(日本人)
・キッチンで1日中食器だけ並べて座っているじいさん(白人)
・それにたまに食べ物を分ける30半ばくらいの兄さん(白人)
・外にある洗面所に行ったはいいが格子状のドアが外から開かず焦る僕(日本人)
・そのドアの目の前を通ったのでいろんな国の言葉で話しかけて助けを求めるも完全に無視するばあさん(国籍不明)
・次に通りかかったので助けを求めたら助けてはくれたが終始一声も発しないあんちゃん(多分日本人)
・常にドアがうっすら開いて仏壇のような光が漏れており、その前にはサンダルが男女1足ずつ並べてあるけれども話し声はおろか人の気配が一切しない謎の部屋

 

いずれも旅行者の匂いはしません。
かといって仕事をしている風もありません。
住んでいるようにしか見えませんが、安宿とはいえ住んだら結構コストはかかります。

 

謎が謎を呼ぶ不思議ホテル。
下手な観光地より秘境ですので、探検好きな方はぜひ。
ホテルの名前は・・おとといのブログを見てみてね。

 

<今日の支出>
・食費 56ドル
・宿泊 92ドル
・交通費 2ドル
・観光 33ドル
・土産 50ドル
・洗濯 2ドル
合計 235ドル

 

<今日の1曲>
Smells Like Teen Spirit / Nirvana