DAY137 ラストヴァース12 ジャクソンホール② 人生ビール一杯、それで天国。
さてこのジャクソンホール、空港から車で20分前後のダウンタウンに宿とか店が集まっているのですが、そのエリアも街灯などは少なく、昨日着いたときにはもう真っ暗でした。
そして朝、目が覚めて外を見るといきなりこの景色。
昨夜真っ暗で気づかなかったので、一夜城を目の当たりにしたときの小田原北条氏の驚きもかくや、です。
ダウンタウンはさほど大きくないので歩いてだいたい回れます。
正直地図だけ見ていたときには、小汚い商店しかないクソ田舎をイメージしていましたが、ごめんなさい、綺麗だしお店も多いです。
というか完全に観光地なので栄えています。
アウトドアショップ、ギフトショップ、レストランの3本柱でお店が連なっています。
アメリカ、カウボーイと聞いて想像するヒーハーな世界がここにあります。
大きい車、銃、白人。ですね。
カウボーイハットを被った人がそこかしこにいます。
というか、帽子とはカウボーイハットのことであるというくらいの比率です。
そんな男たちがアウトドアショップの銃のカウンターで話し込んでいます。
すげえ、映画みたい。
昨日の朝までは見渡す限りの黒人社会。
そして今日はほぼ全白人。
アメリカは州が変わると国が変わるようなもんだと聞いたことがありますが、まあそうだわな、そもそもの人種の構成が変わるんだもんな、と妙に納得がいきます。
街中パトロールがすぐ終わり、さてどうしようかと。
シカ見たいな。
なにせ地名（和訳）が、シカとかヘラジカとかそのまんまな土地です。
しばらく歩くとシカの保護区の端っこなので、行ってみます。
もちろん歩きです。
ポケモンの卵の中くらいが一つ孵るくらい歩いてたどり着いた光景がこちら。
居そうな雰囲気はします。
けれど、保護区の面積が広すぎて人口ならぬ鹿口密度が相当低いのだと思われます。
わざわざ人里近い端っこに来るシカもいないでしょうから、また卵を1つ孵しながらのんびり帰ります。
そしたらもうやることがなくなったので宿の向かいの公園でビール飲んで昼寝。
こんな光景です。
ただ一言出てきた言葉は「じゅうぶん」。
中年になり社会経験が多くなる中、欲望にも贅肉がつき「もっと、もっと」と求めがちだった最近。
「足るを知る」ことができるようになったことがこの旅の1番の収穫だったのかと思います。
日が落ちたら今日の終わりに、昨日見た星空を探しに。
15分ほど歩くと街はずれになり、そこから街灯がぷっつり消えています。
しかしその先は、禁止看板云々の問題ではなく、いち動物として、これ以上は行ったらいけないな、と感じた区域。
翌朝そこは野生動物保護区域だということを知りますが、何というか、人間には決して敵わない気配というか空気がありますね。
自然を手懐けようなんていうことがいかに傲慢かをつくづく感じます。
日本は台風が直撃するから大変だと聞きました。
被害が大きくならぬことを祈ります。
＜今日のワンポイント経験値＞
ジャクソン飯
・ニューヨークよりは安く、メンフィスよりは高い。でも税金がかからない（外税？）から、いきなり値段が跳ね上がるショックはありません
・基本、肉と芋とチーズとパン。
・でもタイ料理のグループ店が大人気。本格的なお味でした。
＜今日の支出＞
・食費 67ドル
・宿泊 216ドル
・土産 20ドル
