DAY134 ラストヴァース⑨ メンフィス② 酒と音楽とフライドチキン
昨夜疲れ果ててたどり着いたアパートメントは広くて綺麗。
広いのはいいけれど広すぎてむしろ落ち着かない&近くにスーパーや商店がなくて食材が買えないからコーヒー入れるしかキッチンの意味なし。
なかなかちょうど良くはいかないものですね。
今日は何していたかって昼寝していました。
1週間に1日は休みを入れるようにしていたのが、ニューヨークでは出っぱなしの毎日だったので疲労がたまりまくっていた模様です。
ソファーで昼寝は久しぶりです。
ホテルのベッドでは味わえない贅沢ですね。
気づけば陽が沈んでいます。
メンフィスの真価は夜にあり。
世界的に有名な「ビールストリート」に繰り出します。
ビールはたくさん飲まれていますが、ビールストリートのビールはbeerではありません。
Beale。Google翻訳先生に聞いたら「ベール」と出てきました。
だからそれが何か聞きたいんだというに。
よって今も意味は謎です。
有名な繁華街ですから大層大きなものかと思っていたら、わずか数100mです。
浜省のmoneyみたいですが、バーは5、6軒どころではありません。
バーとお土産屋さんが連なり、殆どのお店は生バンドが入って演奏しています。
そして道路には世界中からのお客さんが。
各店ドアが開けっぱなしなので、演奏の音は漏れてきます。
客はぶらぶらとそれを店の前で聞き、気に入ったバンドがいたら店に入ってゆっくり楽しむ(チャージはだいたいドリンク1杯)、というシステムです。
ここテネシーは法律で公道での飲酒は罰せられますが、ビールストリートの区画だけは許されているそうです。
なので持ち歩き用のビールを買って立ち聞きのハシゴをしている人も沢山います。
口だけで、下手すりゃ親指で打ち込む文字だけで右だ左だ差別だ平和だ言っている奴のことは全く信用できません。
しかしこの数100mは、ただ音楽が流れ続けているだけですが平等にして平和。
この光景は心から信用できます。
取ってつけた言葉を並べ立てるより、いい音楽を流してみんなで聞こうぜ、と、バンドマン上がりの僕にとっての天国はここにありました。
そうこうしているうちに1軒、好みの声を出すボーカルのいる店を見つけて陣取りました。
写真で目立たないのは、お太りになられていてしんどいのか座って歌っているから。
でも僕が入ってからも90分ほど歌っています。
こんな街角に本物がいる、これがアメリカの、特に南部の強みなのでしょう。
ドラムもエグい音出しています。
でもそれに全く負けないパンチの声ってどうよ、と、嬉しく酔っ払えた夜です。
誤解と反論を恐れず言いますが、ニューヨークの何十倍も楽しい街です。
<今日のワンポイント経験値>
南部メシといえば
フライドチキン。
宿のすぐ隣だったのですが、誰に聞いてもメンフィスいちと答えるお店でした。
「Gus’s world famous fried chicken」
あんまりお腹すいていなかったので余して持ち帰るつもりでしたが、あっという間に食べてしまいました。
ほどよくスパイシー。
4ピースで8ドルの日替わりスペシャルセット、お値段も安いです。
なかなかメンフィスのいい情報ってネットにないので、参考になれば嬉しいです。
<今日の支出>
・食費 40ドル
・宿泊 125ドル
・トラム 2ドル
・ バックパック修理パーツ 14ドル
合計 181ドル
<今日の1曲>
Ain’t no Mountain High Enough /
Marvin Gaye & Tammi Terrell