DAY133 ラストヴァース⑧ ニューヨーク→メンフィス
本当はニューヨークを発ってダラス経由ジャクソンホールの予定だったのを、ダラスから東に戻る感じでメンフィスに寄り道しようと決めたのは1ヶ月ほど前。
「そうだ、ギブソン行こう」
知らない方に説明しますとギターメーカーですね。
いろんなミュージシャンが使っていますが、日本人で代表的なところではB’z松本孝弘とか、TOKIO山口達也とか(おっと)
本当はカスタムショップ工場のある本家のナッシュビルに行きたかったのですが、そっちはディーラー向けだけで一般ツアーはやっていないようなので、メンフィス工場に行こうと。
朝少し時間があるのでセントラルパークででもくつろごうかと一瞬思ったけれど、だったら空港でいいや涼しいし、と即却下。
やはりよほどニューヨークが好きではない模様。
メンフィスの空港を降り立つまでは何の波風もなし。
メンフィスは治安が悪いとネットで散々書かれているし、アパートメントだから入り方にやや不安が残るし、で、とっとと宿に行きたいもんだと思った夜11時。
荷物が出てきました。
何かいつもと様子が違う。
トップリッド(大型バックパックの、上蓋状の荷物入れ)の留め具が壊れてぶらんぶらんしている&だから挟み込んでいた中型バックパックがない・・・。
アメリカンエアの事務所に直行。
破損と紛失だって言ってるのにやる気がないのかそもそものポテンシャルが低いのか、全く理解されない。
で、結局、「データ登録したからこの番号に電話しろ」とだけ。
「いやそんな暇あったらカーゴの中探せよ、今探さないで出てくるわけないだろ、
あと電話しろって言うけれど俺は英語話せないから今この場でお前が電話して事情を説明してみろ」
と、「英語で」まくし立てる僕をそこにいる3人のスタッフがサイコパスを見るような目で見ています。
思い返せば確かにキチ○イじみていますね。
でもって僕の携帯で電話かけたら機械応答で「ネットにつないでメールしてね」だけ。
僕「おいこの電話いつつながるんだ」
係「いや24時間つながる」
僕「だったらこれはなんだ、てめえんとこのスタッフは機械かばかたれ」
と言いながら係員の耳に携帯を押し付ける僕。
そんな闘争1時間、係員が逆ギレ
係「わかんねえから明日もう1回来いよ」
僕逆逆ギレ
僕「だったらタクシー代おめえが払えよな?どうせ明日来たって何もわかんねえって言って帰すんだろ?いいから探して来いよ今!すぐ!行け!」
とまあなんだかんだしていたらちょっと偉い人が来てまあ明日の朝電話してみてくださいよということで、もうこっちもヘトヘトだったので解散。
まあいいや金できっちり解決してやろう、と。
その後日本の事務所を巻き込んでごちゃごちゃしているのですが面倒くさいからそれは割愛。
オメーらが雑に扱ってなけりゃこんなことになってなかっただろ?
と何度も叫び疲れ果てた1日でした。
腹立つ文章ばかりだからメトロポリタン美術館の美しい美術品の写真で浄化。
<今日のワンポイント経験値>
・クレームが正しく受け入れられないときは一歩も引いたらいけません。
引いてから後日「いや、あのとき対応してくれなかった」と言っても、「あなたはそれでokしたんでしょ?」となって終わりです。
言葉が話せないなら翻訳アプリ使ってでも一歩も引くなという話です。
これも最初「カーゴ調べろ」と言ったらちょろっと電話して「ないっすね」と返してきて終わりにしようとしたからこじれたわけですのでね。
放っておけばそこで泣き寝入りでした。
<今日の支出>
・食費 36ドル
・宿泊 125ドル
・交通費 11ドル
・飛行機124ドル
・Uber 20ドル
合計 316ドル
<今日の1曲>
Crossroad / Robert Johnson